アーシングとは、自動車の電装系統におけるマイナス極への配線の抵抗を減少させることで、各部に必要十分な電力を供給し、ヘッドライトの照度や燃費性能等に改善効果があるとされる手法である。
「earth+ing」から派生した造語で、いわゆる和製英語[要出典]。「アースボンディング」「アースチューン」とも呼ばれる。
「アースボンディング」の考えをさらに発展させ、バッテリーのマイナス極と各電装部品間を電気抵抗率のより低い電線で直接結線する改修をアーシングと呼ぶ。
アーシングは元々、車体での電気導通が期待しにくいFRP 等の樹脂類を車体に用いた改造車両や、わずかな電気伝導損失にすらこだわるようなレース用車両での機能確保、腐食劣化が進んだ旧年式車の修理ないしメンテナンスの一手段であり、本来の性能以上の効果を得るものではなかった。
だが、その後はより強大な発電力を得ることや燃焼効率を上げることなど本来の性能が引き出せるようにすることを謳い、あるいはエンジンルーム内のドレスアップ目的でアーシングする事例が増えた。また、プラス極側の配線を同様に強化するプラスチューンというものもある。
近年の多くの車種では、工場出荷時より機能を満たす上での最低限のアースボンディングが既に配されており、「更にアース線を追加することに科学的・客観的に見て意味があるのか」については賛否両論がある。低コスト化、軽量化のために「必要にして最低下限の機能を果たす」接続しかされていないことも十分考えられるし、逆に燃料の完全燃焼を促すために十分な接続がされていることも考えられる。
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