アーカンソーダービー(Arkansas Derby)は、アメリカ合衆国アーカンソー州のオークローンパーク競馬場で開催されているサラブレッド競馬の平地競走である。
概要
1936年より施行されている競走で、オークローンパーク競馬場最大のイベントとなる競走である。アーカンソーダービー開催週にはレーシングフェスティバル・オブ・ザ・サウス(The Racing Festival of the South)と銘打たれたイベントが開催され、その週の各日にステークス競走が施行されている。現在の格付けはG1で、かつてはG2であった時期もあった。
アメリカクラシック三冠路線における、ケンタッキーダービーへのプレップレースとしても重要な競走であり、1983年のサニーズヘイローと2004年のスマーティジョーンズがこの競走からケンタッキーダービーに優勝している。ほか、残りのクラシック2競走での優勝馬も5頭出している。
現在の総賞金は100万ドルであり、アメリカ国内の3歳戦として有数の高額賞金競走としても知られる。創設当初は総賞金5000ドルであったが、同競走をオークローンパークの目玉とするために当時の同競馬場マネージャーであったJ・スウィーニー・グラントによって賞金が増額され、徐々に現在の賞金額まで積み上げられていった。この賞金額は格付けがG2であった当時も維持された。
また2004年には、オークローンパーク競馬場は同競馬場のレベルステークスとこの競走、そしてケンタッキーダービーを優勝した競走馬に500万ドルのボーナス賞金を出すことを発表した。スマーティジョーンズはその発表と同じ年にこの3競走を制覇し、初のボーナスを獲得している。
2020年はCOVID-19の影響で、アメリカで開催予定だった各地のレースが延期になったことにより、同レースに99頭もの競走馬が登録した[1]為、分割開催が決定された[2]。分割開催によって賞金は半減するが、ケンタッキーダービーの出走権に関するポイントは変化しない(両レースとも1着から順に、100-40-20-10ポイントが付与される)。
歴史
全体の歴史
近年の勝ち馬
- 2024 Muth
- 2023 Angel of Empire
- 2022 CyberKnife
- 2021 Super Stock
- 2020 Charlatan[3] / Nadal (分割競走)
- 2019 Omaha Beach
- 2018 Magnum Moon
- 2017 Classic Empire
- 2016 Creator
- 2015 American Pharoah
- 2014 Danza
- 2013 Overanalyze
- 2012 Bodemeister
- 2011 Archarcharch
- 2010 Line of David
- 2009 Papa Clem
- 2008 Gayego
- 2007 Curlin
- 2006 Lawyer Ron
- 2005 Afleet Alex
- 2004 Smarty Jones
- 2003 Sir Cherokee
- 2002 Private Emblem
- 2001 Balto Star
- 2000 Graeme Hall
出典
- ^ “コロナで開催延期の余波、G1アーカンソーダービーに99頭が登録”. JRA-VAN Ver. World (2019年4月28日). 2020年4月20日閲覧。
- ^ “米G1アーカンソーダービーは分割開催に、KYダービー出走権ポイントは変わらず”. JRA-VAN Ver. World (2019年4月28日). 2020年4月20日閲覧。
- ^ “Arkansas Regulator Restores Wins by Charlatan, Gamine”. bloodhorse.com (2021年4月20日). 2021年4月22日閲覧。
外部リンク