アンリ菅野(アンリ・すがの、本名:梅山 静子(うめやま しずこ)[1]、1948年(昭和23年)8月7日[1] - 2000年(平成12年)6月30日[1])は、日本のジャズヴォーカリストである。
人物
東京都豊島区生まれ[1]。父がジャズヴォーカリスト、母がピアニストという音楽家の家庭に育ち、5歳のころからピアノとバレエ・ダンスを始める。中学校時代には絵画にも興じ、武蔵野美術大学に進学して油絵を学ぶ。その間、モダン・ジャズ研究会に入部して、本格的なジャズボーカリストとしての活動を開始。大学卒業後、アメリカ合衆国に留学し、語学、ジャズダンスなどを習得[1]。
1978年(昭和53年)に東芝EMIからアルバムを発売。ジャズヴォーカリストとしてプロフェッショナル・デビューを果たし、以後、ジャズのレコードを数多く発売する傍ら、ニューヨーク・ブルーノートでの公演など精力的に活動。テレビにも登場し、白鹿酒造清酒・街のCMやNHK「ザッツミュージック」(1987年(昭和62年) - 1989年(平成元年))では司会を務め広く知られた。陶芸の趣味もあった[1]。
1998年(平成10年)、摘出が困難とされる腺がんにかかったことが分かり、その治療のためにしばらく休演・休業するが、1999年(平成11年)復帰コンサートに出演。著書「女ひとり・がんと闘う」を上梓。2000年(平成12年)6月30日に死去[1]。享年51歳。
出演番組
- 午後のサウンド(NHK-FM)
- ヤンタンパートII 「アンリ菅野の素敵な夜に」(MBSラジオ)
- アンリ菅野のちょっと小粋なランデブー(FM横浜)
著書
- 『ニューヨーク流ちょっと小粋な英会話 本場で通じる英語表現を身につける』(経済界、リュウブックス、1984年)
- 『アンリ菅野のアドリブ陶芸』(山海堂、趣味との出逢い、1988年)
- 『女ひとりがんと闘う 4期のがんを6か月でふっ飛ばした仰天パワフル闘病記』(青春出版社、1999年)
脚注
出典