アルカンタラ射場

アルカンタラ射場
Centro de Lançamento de Alcântara
種類射場軍事施設
施設情報
管理者ブラジル空軍
ブラジル宇宙機関
歴史
建設1982
使用期間Active
アルカンタラ射場
IATA: none - ICAO: SNCW
概要
国・地域 ブラジルの旗 ブラジル
所在地 Alcântara, Maranhão
種類 軍事
運営者 ブラジル空軍
標高 45 m (148 ft)
座標 南緯2度22分23秒 西経44度23分47秒 / 南緯2.37306度 西経44.39639度 / -2.37306; -44.39639座標: 南緯2度22分23秒 西経44度23分47秒 / 南緯2.37306度 西経44.39639度 / -2.37306; -44.39639
滑走路
方向 長さ (m) 表面
27/09 2600 アスファルト
リスト
空港の一覧
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アルカンタラ射場(アルカンタラしゃじょう、ポルトガル語: Centro de Lançamento de Alcântara英語: Alcântara Launch Center; CLA)は、ブラジルマラニョン州Alcântaraにあるロケット打ち上げ施設[1]ブラジル空軍により管理されている。

赤道に最も近い射場であり、このことは静止衛星を打ち上げる際に大きなアドバンテージとなっている。

概要

建設は1982年に始まり、初の打ち上げは1990年2月21日観測ロケットソンダ2 XV-53であった。1994年にはフランスによりOngoron IOngoron IIロケットの試験もここで行われている。

観測ロケットとVLSロケットの打ち上に使用される。2003年8月22日ブラジルロケット爆発事故では21人が死亡した。

アルカンタラからブラジル以外のロケットを打ち上げる計画もあり、2003年にはウクライナツィクロン-4の打ち上げが契約された[2](2009年12月時点で2010年末の打ち上げ予定だったが実現していない[1])。

2006年にはウクライナとの合弁事業としてアルカンタラ射場からツィクロン-4を打ち上げるためにAlcântara Cyclone Spaceポルトガル語版が設立されたが、2015年7月に中止された[3]。 その後もウクライナ等のロケットの打ち上げを模索する[4]

2015年11月13日に小型観測ロケットVS-40M V03がアルカンタラ射場から発射直後に爆発した[5]。けが人はいなかった模様。

現在、軍が管理するCLAの近くにブラジル宇宙機関が管理する民間打ち上げセンターを建設する政府案が存在するが、近隣住民の反対があり進んでいない。

射点

打ち上げリスト

日付 ロケット ミッション 結果
1990年2月21日 ソンダ2 XV-53 アルカンタラ 電離層 101 km
1990年11月26日 ソンダ2 XV-54 Manival 電離層 91 km
1991年12月9日 ソンダ2 XV-55 Aguas Belas 電離層 88 km
1992年6月1日 ソンダ3 XV-24 Aeronomy 282 km
1992年10月31日 ソンダ2 XV-56 Ponta de Areia 電離層 32 km
1993年3月22日 ソンダ2 XV-57 Maruda 電離層 102 km
1993年4月2日 VS-40 PT-01 VS-40 Test 950 km
1994年8月19日 Nike Orion MALTED/CADRE 電離層 140 km
1994年8月20日 Nike Orion MALTED/CADRE 電離層 140 km
1994年8月24日 Nike Orion MALTED/CADRE 電離層 140 km
1994年8月25日 Nike Orion MALTED/CADRE 電離層 140 km
1994年9月9日 Black Brant 電離層 250 km
1994年9月21日 Black Brant 電離層 250 km
1994年9月23日 Nike Tomahawk 電離層 270 km
1994年9月23日 Nike Tomahawk 電離層 270 km
1994年9月24日 Nike Tomahawk 電離層 270 km
1994年9月24日 Nike Tomahawk 電離層 270 km
1994年10月6日 Black Brant 電離層 失敗 (250 km)
1994年10月14日 Black Brant Guara H.Alt Spread F 電離層 956 km
1994年10月15日 Black Brant 電離層 250 km
1997年4月28日 VS-30 XV-01 VS-30 Test 128 km
1997年11月2日 VLS-1 V01 VLS-1 打ち上げ中に破壊
1998年3月21日 VS-40 VS-40 Test 900 km
1999年3月15日 VS-30 XV-04 Operacao San Marcos 128 km
1999年12月11日 VLS-1 V02 SACI-2 指令破壊 (10 km)
2000年2月6日 VS-30 XV-05 Lencois Maranhenses 148 km
2000年8月21日 VS-30/Orion XV-01 Baronesa 315 km
2002年11月23日 VS-30/Orion XV-02 Piraperna 電離層 434 km
2002年12月1日 VS-30 XV-06 Cuma 失敗 (145 km)
2003年8月22日 VLS-1 XV-03 SATEC 失敗 (ブラジルロケット爆発事故)
2004年10月23日 VSB-30 XV-01 Cajuana Test 100 km
2004年10月23日 VSB-30 V01 VSB-30 飛行試験 259 km
2007年7月19日 VSB-30 V04 Cuma II 242 km
2009年5月29日 Orion Maracati 1 93 km
Source: Astronautix[6]; Xinhua[7]

2009年12月ブラジル連邦共和国大統領ルイス・イナシオ・ルーラ・ダ・シルヴァはこの地域に存在するマルーンコミュニティーの存在など、環境・社会的問題がロケット打ち上げのスケジュールを遅延させていることを認めた[1]

脚注

外部リンク