『だから殺せなかった』は、一本木透の小説である。2019年1月31日、東京創元社から単行本が出版された。第27回鮎川哲也賞優秀賞。2021年11月19日には創元推理文庫版が発売された[1]。
2022年にWOWOW連続ドラマWでテレビドラマ化された[2]。
あらすじ
太陽新聞社会部記者の一本木透は社会部の連載「犯罪報道シリーズ」に二十数年前の自身の体験を書く。反響は大きく、社会部に届いた一本木宛ての数通の私信の中に、その手紙はあった。首都圏連続殺人事件の真犯人を名乗る犯行声明文だった。
自らを凶悪犯と名乗る犯人は、殺人を言葉で止めてみろと新聞紙上での一本木との言葉の対決を望む。声明文と一本木とのやりとりを新聞に載せないと次の殺人が起こるというのだ。犯人からの手紙は警視庁に貸し出され、犯人捜査が行われていた。
犯人からの終結宣言の手紙が届き、差出人は毛賀沢達也になっていた。しかし、一本木はある人物が犯人だとの確信を持っていた。
登場人物
- 一本木透(いっぽんぎ とおる)
- 太陽新聞社会部の記者。
- 吉村隆一(よしむら りゅういち)
- 太陽新聞取締役。編集担当兼営業統括。
- 白石琴美(しらいし ことみ)
- 二十数年前、群馬県上野村の保育園の保母。一本木透の恋人だった。
- 白石健次郎(しらいし けんじろう)
- 琴美の父。二十数年前、群馬県出納長。
- 牛島正之(うしじま まさゆき)
- 警察庁長官官房審議官。刑事局担当。
- 江原陽一郎(えはら よういちろう)
- 都内の私立大学文学部三年生。
- 江原茂(えはら しげる)
- 陽一郎の父。図書館司書。
- 石橋光男(いしばし みつお)
- 長野県三角山中腹にある山小屋の管理人。
- 毛賀沢達也(けがさわ たつや)
- 名峰大教授。生物学者。
書誌情報
テレビドラマ
2022年1月9日から2月6日まで、毎週日曜日22時 - 23時に、WOWOW製作・連続ドラマWで放送された[2][3]。全5回[2][3]。主演は玉木宏[2][3]。
キャスト
スタッフ
放送日程
各話 |
放送日
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第1話 |
2022年 1月09日
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第2話 |
1月16日
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第3話 |
1月23日
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第4話 |
1月30日
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最終話 |
2月06日
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脚注
外部リンク
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関連項目 | |
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