原作:ufotable 本文:永森雅人・近藤光・大堀久美子、佐藤和治 作画・構成:永森雅人 連載:徳島新聞(毎週火曜日) 出版社:徳島新聞社 発表期間
単行本巻数:既刊(第1期)1巻、(第2期)1巻 彩色:永森雅人・辻雅俊・田中敦士・島村純平 監修:有地健(1 - 89)塩田龍応(90 - 100) 備考:以下、すべてのメディア作品に対する原作
四国地方を中心に放映されている情報番組。 この番組のInfoboxについては#おへんろ。〜八十八歩記〜を参照 (プロジェクト上に分類されない特殊形態の番組であるため)。
『おへんろ。』は、アニメ制作会社・ufotableの企画による日本の新聞コラム記事、および同記事を原作として展開されている各種メディア作品のシリーズおよびブランドタイトル。
原作となるコラム記事は徳島新聞朝刊にて毎週火曜日に連載している。第1期は2016年度末で完結し、第2期「歴史探究阿波踊り編」が2017年5月6日開始、2018年10月23日完結。第3期「歴史探究サイクリング編」が翌週2018年10月30日から2020年7月28日まで88話連載され、翌週8月4日から11月3日まで「サイクリング編完結記念特別企画!!おへんろ。に行こう!編」が、翌週11月10日より2021年12月28日まで「密にならない!おへんろ。で楽しむ徳島旅編」が連載された。
主なメディア展開として、同コラム記事を原作とした紀行番組『おへんろ。〜八十八歩記〜』(おへんろ はちはちあるき)が四国地方を中心に地上波放送された後にインターネットテレビおよび衛星放送へと全国区配信され、同番組を元にした漫画作品が『ファミ通コミッククリア』にて配信されていた(後述)。
徳島県内を中心とする周辺域において複数のイベント・サービスのタイアップコンテンツとして採用されている実績がある。
四国内の寺院巡礼、いわゆる四国八十八箇所巡礼すなわちお遍路をモチーフとする初心者・年少者を対象とした作品。かわいらしいイラストとキャラクター同士の軽妙なトークで、四国八十八箇所を巡る「お遍路」の魅力をわかりやすく描いていくことを目的としている。
もとはufotableの若手社員が地元密着の企画として発案したもので『釣り百景』のような紙面のコーナーに女の子のイラストをのせて紹介したら面白そう、という発想から生まれた。お遍路の案内人である四国八十八箇所霊場公認先達とufotableスタッフがロケハンを行い監修を受けているため、紀行作品としての楽しみ方のほかにガイドブックの様な楽しみ方もできる[1]。
本文、作画、構成をufotable所属の永森雅人、デジタル彩色[注 1] を同じくufotable所属の辻雅俊と田中敦士、島村純平及び永森雅人、監修を第88話までと「別格編」最初の話である第89話を公認先達の有地健、第90話以降第100話までを塩田龍応が担当する。制作スタッフはufotable徳島所属のスタッフでオーディションが行われたもので、その結果として永森が選ばれることとなった[2]。
2017年5月より開始された第2期『歴史探究阿波踊り編』では、テキストをufotable代表取締役社長の近藤光が担当、第3期『歴史探究サイクリング編』ではufotableでクレイアニメーションを制作してる大堀久美子、途中からufotable脚本家の佐藤和治が参加し2人で担当した。
徳島新聞朝刊にて2013年10月14日に第0話がufotableによる優先新聞広告(いわゆる下4段分を使用した記事広告)として掲載された。翌2013年10月15日の第1話より毎週火曜日に朝刊に掲載されている。なおufotableが広告スペースとして取得している下4段のうち横2柱分のスペースは、企画に賛同している別の地元企業の広告スペースとして提供されている。また角川書店のアニメ雑誌『娘TYPE』2014年2月号(12月27日発売号)にて出張版が掲載された。 2015年7月21日掲載の第89話から同年10月6日掲載の第100話まで「おへんろ。別格編」と改題して、まおの姉の車で別格二十霊場巡りをした。同年10月13日掲載のex01話からは「おへんろ。」と原題に戻し、前後編でマチ★アソビに参加した。2回の休載を経て11月10日に連載再開の予告が掲載され、翌週の11月17日掲載の第101話から連載を再開し、2017年3月28日掲載の第171話で第1期は完結した。2017年5月6日19時からの「マチ★アソビvol.18」のおへんろ。イベントで徳島新聞連載の第2期開始が告知された。同日に第1話がマチ★アソビ内で配布、同月23日より『歴史探究阿波踊り編』として連載を開始し2018年10月23日完結。マチ★アソビvol.21のおへんろ。イベントで告知されていた第3期『歴史探究サイクリング編』が2018年10月30日より2020年7月28日まで連載された。
2014年5月に開催されたufotable主催のアニメイベント「マチ★アソビ」にて徳島出身の漫画家、寺本薫により『ファミ通コミッククリア』にて連載が開始されることが発表された[3]。また、2014年5月3日から2015年3月28日までアニメと実写の合成による情報番組として『おへんろ。〜八十八歩記〜』が放送された。山下七海、江原裕理、高野麻里佳のキャスティングは、特別なオーディションもなく選ばれた[2]。江原裕理はufotable運営のマチ★アソビCafeのアルバイトに応募したことがきっかけとなり、今作で声優デビュー。その結果、2016年よりマウスプロモーション養成所とufotable制作部に所属することとなった。
2015年11月、「おへんろ。海を渡る in台湾」としてufotable代表近藤光、山下七海、江原裕理が徳島のPR事業のセミナーに参加した[4]。
2017年8月、アニメツーリズム協会が全世界の日本アニメファンを対象に、2016年7月から行なわれたWeb投票の結果をもとに決定される『2018年版 日本のアニメ聖地88』に「おへんろ。」が徳島市など四国4県の「聖地」として選ばれ、イベントとして「マチ★アソビ」も「聖地」入りした[5][6]。
その他、四国4県内外において多数の商品とのタイアップやイベントなどに採用されている。
ufotable制作で徳島新聞連載の第0話から第50話までをまとめてインタビュー記事等を追加したものが、「おへんろ。1」というタイトルでマチ★アソビvol.15期間中の2015年10月10日に徳島新聞社より発行された。[注 2] また、第二期の単行本が「おへんろ。ー歴史探究阿波踊り編ー 第一巻」というタイトルでマチ★アソビvol.21期間中の2018年10月6日にufotableから発行発売。A4判、本文オールカラー82ページ、第二期の1話から38話を収録し、text担当の近藤光があとがきを書いている。1話あたり2ページ左にイラスト、右側に本文というレイアウト。
ちわ、まお、めぐみの3人が登場しお遍路巡りをする点は同じだが、新聞、テレビ番組、漫画で若干設定等が異なる。以下は新聞の設定である。 期末テストも終わり夏休みを目前に迎えたある日[注 3]、同じ学校に通う女子高生「まお」「ちわ」「めぐみ」は、めぐみの家で見付けた「納経帳」をきっかけに『お遍路巡り』をすることになる。
第89話より「おへんろ。別格編」と改題。
ex01話より「おへんろ。」と原題に戻る。
娘TYPE特別編
特報(マチ★アソビvol.18のボードウォーク徳島新聞ブース周辺で特報として配布。)
徳島新聞朝刊掲載
「サイクリング編完結記念特別企画!!」おへんろ。に行こう!編
密にならない!おへんろ。で楽しむ徳島旅編
2014年5月3日から2015年3月28日まで放送された。全44話。新聞記事広告を原作に、アニメと実写をコラボレーションさせた新感覚の旅情報番組[注 10]。実写による取材をベースに、まお・ちわ・めぐみの3人のキャラクターが四国八十八箇所や道中にある様々なスポットを巡り、お寺周辺の名所やグルメ情報を紹介する。
原作を手がけるufotableが企画・制作し、アニメーション部分の制作も行う。2014年より四国エリア内の放送各局が行っている四国遍路開基1200年記念番組のひとつであり、テレビ愛媛(愛媛県)・高知さんさんテレビ(高知県)・岡山放送(岡山県・香川県)が共同制作として名を連ねている。また、徳島県のテレビ局は制作に参加していないが、ケーブルテレビ徳島で放送される。制作協力は、四国八十八箇所霊場会。制作局のひとつであるテレビ愛媛においては「テレビ愛媛開局45周年記念番組」として位置づけられている。
テレビ愛媛では5月の平均視聴率は2%台後半だったが7〜9月には5〜6%台に上昇しており、7月19日放送分では視聴率が7.8%を記録した[29][30]。2015年3月までに最高視聴率10.2%を記録している[31]。ちなみに、岡山放送でも視聴率が8.0%を超えている[32]。また、岡山放送では2014年10月2日より毎週木曜の深夜25:55(金曜早朝1:55)から、テレビ愛媛では2014年12月4日より毎週木・金曜、2015年1月より毎週月・火曜の朝4:55から30分枠での再放送が行われている。高知さんさんテレビの再放送では早朝4時30分、3回目の放送にもかかわらず2%以上の視聴率を維持している[33]。
本放送終了後、2015年5月30日には、全八十八箇所を纏めた総集編を55分番組として、岡山放送、テレビ愛媛、高知さんさんテレビにて放送。さらに、50分番組として、「おへんろ。〜八十八歩記〜 特別編 四国満喫!鉄道で巡るおへんろ。」[注 11] が岡山放送では2015年11月28日、テレビ愛媛、高知さんさんテレビでは同11月29日、フジテレビ系列ではないが徳島県唯一の地上波民放局四国放送で同12月5日に放送された。
2016年4月よりタイ王国での放送が開始された[34]。9月からはハワイでの放送が開始[35]。
2017年10月7日のマチ★アソビ vol.19のイベントで第2期制作決定と発表された。キャッチコピーは「私たち、歩きます」。クラウドファンディング実施予定。 2018年10月8日のマチアソビVOL.21のイベントで2019年4月放送開始を目標に第2期制作スタートと告知された。
2014年10月8日にDIVE II entertainmentよりCDが発売された。内容は、CDのみの通常版と、ノンクレジットオープニングを含むフルコーラスPVおよび主演声優によるライブや出演番組の舞台裏が収められたブルーレイディスクが添付された特装版の2種。カップリングにTEAM OHENRO。が歌う番組(徳島編)のイメージソング『おへんろ。数え歌 〜徳島編〜』(作詞:近藤光,皆谷尚美,ufotable 作曲:皆谷尚美)を収録。
基本的に番組の旅程(物語)は前の放映回で到着した札所を出発する所(次の札所へ向かう道程)からスタートしている。なお本表の「その他」項目では主に霊場以外で立ち寄った場所や「お接待」[注(番組) 1] を受けた場所に関して、「備考」項目ではその回が本番組の放映において、どのような立ち位置にあるのかなどを記す。
現在、販路はufotable関連店舗や、ufotable WEBSHOPからの直販に限定されている。
2014年10月にマチ★アソビvol.13にて公開された実写映画。約30分。出演者は『おへんろ。〜八十八歩記〜』にて、まお、ちわ、めぐみの3人の声優を務める山下七海、江原裕理、高野麻里佳。制作は同じく、『おへんろ。〜八十八歩記〜』のアニメーション制作を行っているufotable。実写のカメラマン担当はufotable所属の栖原隆史と寺尾優一が担当。ufotable代表の近藤光も参加した[41][42]。声優3人が作品内と同様に四国八十八箇所巡礼を行うドキュメンタリー作品である。エンドロールで「おへんろ。数え唄 愛媛編」が流れた。 映画館と提携してユーザーの観たい映画の劇場チケットを販売するサイト「ドリパス」が行った投票にて多数の票を獲得し、2015年2月8日にシネマート新宿にて再上映された[43]。
なお、この作品に新規制作の高知編を付け加えて1時間番組にしたテレビスペシャルがOHKで2015年2月24日未明、KSS・EBCで3月2日未明に放送された。また、「ぷち★アソビvol.3」期間中にufotable CINEMAにおいて上映され、あわせてブルーレイディスク化も発表され、2015年5月3日に発売された。
マチ★アソビ vol.16期間中の2016年5月4日と翌5月5日に「おへんろ。徳島マラソンPV 上映会」が開催された。
2014年11月21日より『ファミ通コミッククリア』にて連載が開始[44]。原作はufotable、作画は徳島出身の漫画家である寺本薫。
連載時のタイトルは『おへんろ。』のみだが、単行本では上記した他メディア作品との区別および関係性を示すため、タイトルが『おへんろ。寄り道コミック!』となっており、前述の『おへんろ。〜八十八歩記〜』を本編として、同番組における放送各回間の挿話を記してまとめた番外編という形をとっている。
2014年5月に開催されたufotable主催のアニメイベント「マチ★アソビ vol.12」にて制作が発表された。また、「マチ★アソビ vol.13」開催時、ポッポ街商店街や南海ブックス(ともに徳島市)で「マチ★アソビ特別編」の冊子が無料配布された。2015年5月15日より「ニコニコ静画」ほかでも第0話を配信開始。
ファミ通コミッククリアで2016年3月18日に配信された第20話や翌日の「ぷち★アソビ vol.4」において、徳島編単行本化を計画中であると発表され、エンターブレインの「ファミ通クリアコミックス」レーベルより『おへんろ。寄り道コミック! 徳島編』が2016年5月14日発売された。0話以降ほぼ月1回1話を配信してきたが、「コミッククリア」公式サイトで2017年8月11日に配信された第34話「これが私のお遍路道」で完結。単行本の2巻『おへんろ。 寄り道コミック!! 高知~愛媛編』及び完結巻の3巻『おへんろ。 寄り道コミック!!! 愛媛~香川編』は2017年9月15日に同時発売された。
なお、この漫画版における、まお・ちわ・めぐみの三人組は「ufotableが制作するテレビ番組である『おへんろ。〜八十八歩記〜』の出演者」(どちらかといえば上記テレビ番組の「キャラクター」ではなく「担当声優」に近い立場)という設定であり、原作やテレビ番組を代表とする他のメディアにおいて設定されている「純粋に興味でお遍路を楽しんでいる女子高生たち」という描写とは一線を画している。この漫画版で語られる一連のストーリーにおいては「テレビ番組(あるいは原作となる新聞記事)の内容」はあくまでも「収録された番組」すなわち「制作(ufotable)側が提示した台本に基づくフィクション」(とはいえ三人組の性格などに大きな開きや隔たりがあるわけではない)であり、本作の内容は、その収録の合間における「プライベートな幕間」である、という設定となっている。このことに関して本作では、まおの台詞を借りて高校生のお遍路は「私たちだけじゃ無理」「四国を回るなら長期の旅になるから(未成年が行うなら)同行できる大人がいないと」「家族の許可もまずおりない」「旅費だってかなりかかる」という一連の説明[45] が付されている。
お遍路マニアな親の影響で常々お遍路に行きたいと願っていた「めぐみ」は、ある日、友人の「まお」と「ちわ」に、その想いを語り一緒にお遍路をしようと誘う。だが、まおは自分達が未成年の身であることを理由に、それを渋る。だが、めぐみは平然と、まおの懸念に対する打開策を提示する。
めぐみは、とある伝から四国八十八箇所を紹介するテレビ番組『おへんろ。〜八十八歩記〜』の出演者オーディションが行われるのを聞きつけていたのだ。番組の収録ならば、旅費も雑費も必要経費として制作会社およびスポンサー持ち。収録には大人のスタッフさんもついてきてくれる。情報番組だから、ついでに各地の名物や史跡にも行くことができるかも。めぐみに、そう説得されたまおとちわは、彼女の言葉に一気に乗り気になって、番組オーディションに挑み、そして合格してしまう。
かくて「まお・ちわ・めぐみ」の3人は『おへんろ。〜八十八歩記〜』のメインナビとして番組スタッフたちと共に四国八十八箇所に挑み、その途中で番組では紹介しきれない、様々な名所名物旧跡を楽しみ倒すのであった。
『おへんろ。寄り道コミック!』ファミ通クリアコミックス(エンターブレイン) 原作:ufotable / 作画:寺本薫
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