『あるぴじ学園』(あるぴじがくえん)は2010年6月25日にCIRCUSより発売された18禁恋愛アドベンチャーゲームである。
またバージョンアップ製品である『あるぴじ学園1.5』が2010年11月26日に[2]、続編である「A.G.II.D.C. 〜あるぴじ学園2.0 サーカス史上最大の危機!?〜」が2011年5月27日に発売された[3]。
概要
(出典:[4])
本作は『まじかるぼっくす2009 祭冬一番』に付属した『あるぴじダイスき!』というゲームが元になっている。過去にCIRCUSでRPGを出した際に、「アダルトゲームに本格的なRPGは要らない」という結論に達した。そのために本作も『あるぴじダイスき!』も、サイコロを用いるシンプルなRPGとなっている。両作ともに「あるぴじ」という表現が使われているのは、RPGはあくまでアダルトゲームを盛り上げるためで本格的なものではないからである。
シナリオには、地の文が存在せず会話文だけで進むという特徴がある。学園の生徒を主人公を含めて4人としたことで、会話文だけでも人物の把握が可能となった。
本作には敵キャラとして萌えモンが登場する。この萌えモンに対して、賞金付きのデザインコンテストが行われた。賞金の総額は200万円と高額であり、539作品の応募があった[5]。大賞を取った作品は、副賞としてゲーム内に登場した[5]。
内容
ゲームシステム
(出典:[1][6])
本作には日常パートの他に、すごろく式のダンジョン探索パートがある。サイコロを振ってダンジョンの奥へと進んでいき、止まったマスでイベントが起きるというシステムになっている。マスに止まった際に萌えモンという敵が出現すれば、戦闘をすることになる。萌えモンは捕獲することができ、その際にもサイコロを使用する。
ストーリー
(出典:[1][6])
1000年前に伝説の勇者が魔王を倒し、平和になった世界が舞台。主人公・鬼武郁海は、進学校として有名なエリート学園の入試を受けに、会場までやってくる。筆記試験が始まるかと思いきや、ダンジョン探索を命じられ、疑念を抱きつつも優秀な成績を残し、試験に合格する。しかしエリート学園に入学したはずが、郁海が入った学園は廃校寸前の勇者学園だった。全校生徒はわずかに4人というこの学園で、郁海は学園再建の騒動に巻き込まれていく。
登場人物
メインキャラクター
- 鬼武 郁海(おにたけ いくみ)[1][6]
- 身長:158cm 体重:48kg[4]
- 本作の主人公。魔王の血を引いており、42代目の子孫である。体格は小柄で、戦う力も弱い。しかし体はとても頑丈で、剣や銃で傷つけられても耐えられるほど。流されやすい性格なため、学園の再建運動に付き合わされてしまう。
- 柊 茉莉(ひいらぎ まつり)[6]
- 声 - nazuna米[7]
- 身長:162cm 体重:52kg B/W/H 89/55/86[4]
- 伝説の勇者と共に戦った剣士の子孫。勇者学園の2年生であり、生徒会長を務めている。可愛いものが大好きであり、母性本能をくすぐる郁海を溺愛している。
- ステラ・フィッツジェラルド[6]
- 声 - 民安ともえ[7]
- 身長:145cm 体重:37kg B/W/H 70/53/72[4]
- 伝説の勇者の44代目の子孫。勇者学園の3年生であり、学園長を務めている。体は小さいが態度はでかい。勇者学園の再建のために、様々な手を用いてお金を稼いでいる。
- 日下部 日向(くさかべ ひなた)[1][6]
- 声 - 桜ちとせ[7]
- 身長:156cm 体重:42kg B/W/H 82/57/85[4]
- 郁海の幼なじみ。伝説の勇者と共に戦っていたモンスターテイマーの子孫である。膨大な知識を有しており、扱いやすい魔法と仲間にしたモンスターで戦うスタイル。
サブキャラクター
- ヒルデ[1]
- 声 - 佐々留美子[7]
- 身長:153cm 体重:40kg[8]
- エリート学園の1年生[7]。郁海と同じく魔王の血を引いている。郁海のいとこにあたり、彼のことを「お兄ちゃん」と呼んで慕っている。郁海とは違って魔王の血が濃く、戦闘能力と魔力が高い。魔王の子孫であるが勇者に憧れており、勇者学園にある「勇者の剣」に並々ならぬ興味を持っている。エッチな話を聞くと顔を赤くして倒れてしまう[8]。
- ひかり[7]
- 声 - まきいづみ
- 身長:165cm B/W/H 87/56/86
- 過去の勇者に剣を与えた女神。酒とセクハラが大好き。
- 魔王[7]
- 声 - まきいづみ
- 身長:165cm B/W/H 83/55/85
- 伝説の勇者と戦った初代魔王で、郁海・ヒルデのご先祖様。現在は超インドア派。引きこもって読書をしている。
- ???[9]
- 声 - 夏目海
- 「伝説の勇者」を自称する謎の男性。
- チン・ピラー[9]
- 声 - あさぎ夕
- エリート学園の教師。魔王を崇拝している。「勇者」である郁海達の前にしばしば立ちはだかる。
用語
- 勇者学園[6][8]
- 1000年前に魔王を倒した伝説の勇者が設立した学園。魔王を倒して平和をもたらした勇者が、第二・第三の魔王の登場に備えて、勇者を育成するために設立した。校舎は魔王の城をリサイクルして作られており、敷地内には当時の遺物が残されている。
- 設立の目的から、学問よりも戦術・魔法を教えることに力を入れている。そのために平和な現代では人気がない。年々生徒数が減少した結果、今は一桁しか生徒がいない。
- エリート学園[6]
- 魔王を称える部下が設立した学園。戦術よりも学問に力を入れる進学校である。
スタッフ
(出典:[10])
主題歌
(出典:[11][12])
- オープニングテーマ『あ・る・ぴ・じ♪』
- 歌:nazuna米、作詞:nazuna、作曲・編曲:キャサリン
- 挿入歌『READY…GO!』
- 歌:Phrenia、作詞:華月嵐、作曲・編曲:Corey&Carter
- 挿入歌『MOE MON THE WORLD!!』
- 歌:桜ちとせ、作詞:S-Prism、作曲・編曲:洞澤徹
- エンディングテーマ『Going my way☆』
- 歌:nazuna米、作詞:nazuna、作曲・編曲:細井聡司(hosplug)
- グランドエンディングテーマ『micro』
- 歌:NOXAH、作詞・作曲:HIROHIDE、編曲:Corey&Carter
上記の楽曲すべてが『あるぴじ学園 ボーカルアルバム』に収録されている。
関連商品
CD
- 本CDにはHiBiKi Radio Stationで放送されていたラジオ番組・『ひなたまつり』も収録されている。
ラジオ番組
2010年4月1日から10月28日まで、HiBiKi Radio Stationで『あるぴじ学園 ひなたまつり』、11月4日からは『あるぴじ学園 まつりの夜の小夜曲』に改題して2011年5月26日まで配信されていた。毎週木曜日配信。
- パーソナリティ
- 『あるぴじ学園 ひなたまつり』
- nazuna米(柊茉莉 役)
- 桜ちとせ(日下部日向 役)
- 『あるぴじ学園 まつりの夜の小夜曲』
- nazuna米(柊茉莉 役)
- 綾瀬あかり(日下部小夜 役)
出典
(18歳未満閲覧禁止のサイトを含む)
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w PUSH!! 2010年6月号 pp. 58-59
- ^ “2010年11月の発売予定”. Game-Style. 2014年4月29日閲覧。
- ^ “2011年5月の発売予定”. Game-Style. 2014年4月29日閲覧。
- ^ a b c d e コンプティーク 2010年4月号 pp. 22-25
- ^ a b “萌えモン大賞”. CIRCUS. 2014年5月3日閲覧。
- ^ a b c d e f g h PUSH!! 2010年5月号 pp. 62-63
- ^ a b c d e f g コンプティーク 2010年6月号 pp. 28-29
- ^ a b c コンプティーク 2010年5月号 pp. 36-39
- ^ a b “Sub Character”. CIRCUS. 2014年4月29日閲覧。
- ^ “製品情報”. CIRCUS. 2014年4月29日閲覧。
- ^ a b “あるぴじ学園ボーカルアルバム”. PB2. 2014年4月29日閲覧。
- ^ a b “あるぴじ学園ボーカルアルバム”. CIRCUS. 2014年4月29日閲覧。[リンク切れ]
外部リンク
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