黙示録 (アルバム)

『黙示録』
アース・ウィンド・アンド・ファイアーのスタジオ・アルバム
リリース	1979年6月16日; 再発 2004年2月24日; 国内再発 2004年6月2日
録音	1978年9月、Hollywood Sound Recorders, サンセット・サウンド・スタジオ, Davlen Studio、ロサンゼルス、米国
ジャンル	R&B
時間	37分36秒
レーベル	ARC/コロムビア/レガシー
プロデュース	モーリス・ホワイト、アル・マッケイ
専門評論家によるレビュー
	Allmusic link;
アース・ウィンド・アンド・ファイアーアルバム年表
ミュージックビデオ
	「In the Stone」 - YouTube; 「After The Love Has Gone」 - YouTube; 「Boogie Wonderland」 - YouTube; 「Star」 - YouTube
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『黙示録』（I Am）は、アース・ウィンド・アンド・ファイアーのスタジオ・アルバム。日本語題は、オープニング・ナンバー「In the Stone」の基としているヨハネの黙示録に因る。

当時はまだ無名に等しいデイヴィッド・フォスターやジェイ・グレイドン、ビル・チャンプリンらを作曲陣に加え、バラード曲「After the Love Has Gone」を発表。彼は、ストリング・アレンジも行っている。エモーションズ参加のディスコナンバー「Boogie Wonderland」も収録。

「After the Love Has Gone」は、デイヴィッド・フォスターとジェイ・グレイドンによるユニットエアプレイでタイトルと歌詞を一部変更した「After The Love Is Gone」として作曲者自身による自作自演バージョンが発表されている。またグレイドンもアルバム『エアプレイ・フォー・ザ・プラネット』でもう1人の共作者のビル・チャンプリンをゲスト・ボーカリストに迎えてセルフカバーしている。

ホーン・アレンジはジェリー・ヘイとトム・トム84による。トムはストリング・アレンジも行っている。セッションメンバーに、TOTOからスティーヴ・ルカサーとスティーヴ・ポーカロが参加している。

アルバムカバーは『太陽神』に続いて長岡秀星が担当^[1]。太陽神から連続するもの、との注文を受けて描いたもので、テーマである「星」から発想して「救世主」を表現した^[1]

最高時ビルボードポップチャート3位、R&Bチャート1位を記録。

1991年にCD化。2004年にデジタル・リマスター版も発表され、ボーナス・トラックを3曲追加されている。

収録曲

オリジナルLP PC 35730 収録曲

SIDE 1^[2]
#	タイトル	作詞・作曲	時間
1.	「石の刻印〜（間奏曲）」(In the Stone)	デイヴィッド・フォスター、モーリス・ホワイト、アリー・ウィリス	4:48
2.	「旋風の使者」(Can't Let Go)	ビル・マイヤーズ、モーリス・ホワイト、アリー・ウィリス	3:28
3.	「アフター・ザ・ラヴ・ハズ・ゴーン」(After the Love Has Gone)	デイヴィッド・フォスター、ジェイ・グレイドン、ビル・チャンプリン	4:38
4.	「天空に捧ぐ」(Let Your Feelings Show)	デイヴィッド・フォスター、モーリス・ホワイト、アリー・ウィリス	5:12
合計時間:			18:06

SIDE 2
#	タイトル	作詞・作曲	時間
1.	「ブギー・ワンダーランド」(Boogie Wonderland)	ジョン・リンド、アリー・ウィリス	4:48
2.	「スター」(Star)	エディ・デルバリオ、モーリス・ホワイト、アリー・ウィリス	4:23
3.	「ウェイト」(Wait)	デイヴィッド・フォスター、モーリス・ホワイト、アリー・ウィリス	3:39
4.	「ロック・ザット!」(Rock That!)	デイヴィッド・フォスター、モーリス・ホワイト	3:07
5.	「ユー・アンド・アイ」(You and I)	デイヴィッド・フォスター、モーリス・ホワイト、アリー・ウィリス	3:32
合計時間:			19:29

2004年 CD 再発版収録曲

#	タイトル	作詞・作曲	注釈	時間
1.	「"In the Stone"」(石の刻印〜（間奏曲）)	M. White/A. Willis/D. Foster, Horn Arengement by Jerry Hey, String Arengement by David Foster	シングル:チャート・イン1979年10月13日ビルボード最高時R&B23位、ポップ58位ヨハネの黙示録を基にした曲。カリンバによる間奏曲から次曲に繋がる。	4:48
2.	「"Can't Let Go"」(旋風の使者)	M. White/B. Meyers/A. Willis, Horn & String Arengement by Tom Tom 84		3:28
3.	「"After the Love Has Gone"」(アフター・ザ・ラヴ・ハズ・ゴーン)	D. Foster/J. Graydon/B. Champlin, Horn Arengement by Jerry Hey, String Arengement by David Foster	シングル:チャート・イン1979年7月7日、ビルボード最高時R&B2位、ポップ2位デイヴィッドは後に共同作曲者のグレイドンと組んだ自己バンドでセルフカバーする。ドン・ミリックのサックス・ソロから次曲に繋がる。1980年グラミー賞最優秀R&B楽曲、最優秀R&Bヴォーカル・パフォーマンス（グループ部門）受賞。	4:38
4.	「"Let Your Feelings Show"」(天空に捧ぐ)	M. White/A. Willis/D. Foster, Horn & String Arengement by Tom Tom 84		5:12
5.	「"Boogie Wonderland" with The Emotion」	J. Lind/A. Willis, Horn & String Arengement by Ben Wright	シングル:チャート・イン1979年5月19日、ビルボード最高時R&B2位、ポップ6位当時EW&Fがバックアップしていたエモーションズが参加。1980年最優秀R&Bインストゥルメンタル・パフォーマンス受賞。
6.	「"Star"」(スター)	M. White/A. Willis/E. Del Barrio, Horn & String Arengement by Tom Tom 84		4:48
7.	「"Wait"」(ウェイト)	M. White/D. Foster/A. Willis, Horn Arengement by Jerry Hey, String Arengement by Tom Tom 84		3:39
8.	「"Rock That!"」(ロック・ザット!)	M. White/D. Foster, Horn Arengement by Jerry Hey, String Arengement by David Foster	インストゥルメンタル曲。ギター・ソロにスティーヴ・ルカサー。	3:07
9.	「"You and I"」(ユー・アンド・アイ)	M. White/D. Foster/A. Willis, Horn & String Arengement by Tom Tom 84		3:32

<ボーナス・トラック>
#	タイトル	作詞・作曲	注釈	時間
10.	「"Diana"」(ダイアナ)	M. White/D. Foster, Additional Production by Paul Klingberg, Horn Arengement by Jerry Hey, String Arengement by David Foster	未発表曲。アルバム制作時に作られたものだが、今回が初収録となる。ポール・クリングバーグによるミキシングで、TOTOのデイヴィッド・ペイチがキーボードパートを追加収録している。	4:08
11.	「"Dirty" (Interlude)」(ダーティ（間奏曲）)	M. White, Horn Arengement by Jerry Hey	間奏曲。ボックスThe Eternal Dance（1992年, Columbia/Legacy）に収録。ハーモニカにジュニア・ウェルズ、ギターにジョニー・グラハム。	0:53
12.	「"Dirty" (Junior's juke)」(ダーティ)	M. White, Additional Production by Paul Klingberg, Horn Arengement by Jerry Hey	アルバムThe Promise（2003年, Kalimba）が初収録。#10同様ポールによる追加プロダクション。	3:45

参加ミュージシャン

ボーカル - モーリス・ホワイト、フィリップ・ベイリー、エモーションズ
ピアノ、シンセサイザー(Oberheim, Moog) - ラリー・ダン
シンセサイザー・プログラミング - スティーヴ・ポーカロ
キーボード - ビリー・マイヤーズ、デイヴィッド・フォスター、エディ・デルバリオ
ハーモニカ - ジュニア・ウェルズ
ギター - アル・マッケイ、ジョニー・グラハム、マルロ・ヘンダーソン、スティーヴ・ルカサー
ベース - ヴァーダイン・ホワイト
コンガ - フィリップ・ベイリー
カリンバ - モーリス・ホワイト
パーカション - パウリーニョ・ダ・コスタ、ラルフ・ジョンソン、フィリップ・ベイリー
ドラムス - フレッド・ホワイト、モーリス・ホワイト
ティンパニ - リチャード・レポーレ
フレンチ・ホルン - バーバラ・コーン、マリリン・ロビンソン、リチャード・ペリッシ、シドニー・メルドー
サキソフォン（テナー） - アンドリュー・ウールフォーク
サキソフォン（アルト、テナー、バリトン） - ドン・マイリック
サキソフォン - フレッド・ジャクソン・ジュニア、ハーマン・ライリー、ジェローム・リチャードソン
トロンボーン - ルーイ・サタフィールド、ベンジャミン・パウエル、ビル・ライヒェンバッハ、ガーネット・ブラウン、ジョージ・ボハノン、モーリス・スピアーズ
トランペット - ジェリー・ヘイ、ラムリー・マイケル・デヴィス、エルマー・ブラウン、ボビー・ブライアント、マイケル・ハリス、オスカー・ブラッシャー、スティーヴ・マデイオ
ハープ -ドロシー・アシュビー

コンサート・マスター - ジャニス・ガワー（ロスアンジェルス交響楽団）
ヴァイオリン - ジャニス・ガワー、アントン・セン、シャーマン・ブライアン、カール、シンシア・コヴァック、ジーナ・ロンシュタッド、ハイム・シュトゥルム、ハリス・ゴールドマン、ヘンリー・ファーバー、ヘンリー・ロス、イルッカ・タルヴィ、Jack Gootkin、Jerome Reisler、ジェローム・ウェブスター、ジョセフ・グッドマン、Joseph Livoti、Judith Talvi、Leeana Sherman、Marcy Dicterow、パーベル・ファルカス、Ronald Clarck、Rosmen Torfeh、Sheldon Sanov、ウィリアム・ヘンダーソン
チェロ - ダニエル・スミス、Delores Bing、ジャクリーン・ラストガーテン、ジャン・ケリー、ジョン・ウォールズ、Kevan Torfeh、ラリー・コーベット、ミゲル・マーティネス
ビオラ - ジェームズ・ロス、ローリー・ウッズ、リンダ・リプセット、マリリン・ベーカー、Rollice Dale、Virginia Maj

制作クレジット

レコーディング・プロデューサー - モーリス・ホワイト
レコーディング・プロデューサー(ブギ・ワンダーランド) - モーリス・ホワイト、アル・マッケイ
エンジニア、ミックスエンジニア - ジョージ・マッセンバーグ、Tom Perry
デザイン - Roger Carpenter
イラストレーション - 長岡秀星

日本語解説 - 大伴良則

発売履歴

地域	日付	レーベル	フォーマット	型番	備考
日本	1979年^[3]	CBS SONY	LP	25AP1400
日本	1991年 9月1日^[4]	ソニー・ミュージックレコーズ	CD	SRCS-6115
日本	1996年 9月21日^[5]	ソニー・ミュージックレコーズ	CD	SRCS-9062
日本	2004年 6月2日^[6]	ソニー・ミュージックダイレクト	デジタルリマスター CD	MHCP-295	ボーナス・トラック
日本	2006年 1月18日^[7]	ソニー・ミュージックダイレクト	デジタルリマスター CD	MHCP-954	ボーナス・トラック、紙ジャケット
日本	2009年 1月21日^[8]	ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル	デジタルリマスター CD	SICP-20045	ブルースペックCD、ボーナス・トラック