『釣りスピリッツ』(つりスピリッツ)は、バンダイナムコゲームス(後のバンダイナムコエンターテインメント)が2012年11月に稼働開始した魚釣り体験メダルゲームである[1]。2019年7月25日にはNintendo Switch版も発売された。
ゲーム内容
大型モニター2枚をつなげたステージ内に泳ぐ魚を、釣り竿型コントローラー「サオコン」を使って釣り上げる体感型メダルゲームで、ロッドの使い分けや、大物を弱らせるウルトラ必殺技といった要素がある。バージョンアップによりステージや登場する魚の種類が随時追加されており、稼働当初の50種類から現在では約200種類に増えている[2]。
基本メダルゲームだが、100円投入口もあり、コインプレーも可能。また初めからメダル投入口を塞いでコインプレーのみ行っている店舗もある。
2022年12月にメジャーバージョンアップを行い、タイトルが『釣りスピリッツ シンカー』に刷新された。
派生機種
- 釣りアドベンチャー
- 2015年7月、ハウステンボス用アトラクションとして稼働。約520インチ(6.5m × 11.5m)の巨大スクリーン、24人用[3]。
- ナジャヴの爆釣りスピリッツ
- 2015年12月、ナムコ・ナンジャタウン用アトラクションとして稼働。縦置き大型スクリーン(2.7m × 9.5m)、12人用[4]。
- FishingSpirits
- 2016年6月稼働。ラウンドワン限定。平面に大型モニター4枚をつなげた12人用。
- 超釣りスピリッツ
- 2016年7月稼働。ナムコ系列店舗用。縦置き大型スクリーン(2.8m × 10m)、12人用[5]。
- ナガシマ釣りスピリッツ
- 2018年12月、ナガシマスパーランド用アトラクションとして稼働。6.7m × 11mの巨大スクリーン[6]、24人用[7]。
- 白鯨などナガシマスパーランドでしか釣れない大物もいる。
- 釣りスピちゃお!
- 2023年10月23日稼働。未就学児向け。2人用。
Nintendo Switch版
釣りスピリッツ Nintendo Switchバージョン
2019年7月25日に『釣りスピリッツ Nintendo Switchバージョン』(つりスピリッツ ニンテンドースイッチバージョン)のタイトルで発売。1人用では左右のJoy-Conをロッドとリールに見立てる。アーケード版を移植した「メダルモード」のほか、1人用ストーリーモードの「ぼうけんモード」、最大4人まで対戦できる「大会モード」を搭載[8]。同年10月1日のアップデート(Ver1.1.2)により携帯モードでの1人プレイも可能になった[9]。
釣り竿とリールのパーツで構成された非公認のJoy-Con用アタッチメントが市販されているが、バンダイナムコエンターテインメントの公式サイトには「他社製のサオ型アタッチメントには対応しておりません」と記述していた[10]。2020年7月21日にはHORI製作の専用Joy-Conアタッチメントが発売された[11]。
釣りスピリッツ 釣って遊べる水族館
2022年10月27日に続編の『釣りスピリッツ 釣って遊べる水族館』(つりスピリッツ つってあそべるすいぞくかん)が発売された。
本作の舞台は、水族館を併設したテーマパーク「大漁メダルランド」で、各種ゲームモードはテーマパーク内にあるアトラクションという設定になっている。登場する魚の情報の監修は、幼魚水族館館長の鈴木香里武が行っている[12]。
ソフトの発売日には、Joy-Conに装着して使用するガジェット「サオコン for Nintendo Switch」がバンダイより同時発売された[13]。
ゲームモード
以下のゲームモードのうち「釣りスピリッツ+」と「釣りスピパーティー」では、高橋書店の児童書『ざんねんないきもの事典』とのコラボレーションが行われている[14]。
- 釣りスピ水族館
- 集めたメダルで「魚登場ガシャ」を回して魚を集めていき水族館の完成を目指すモード。魚を鑑賞することもできる。
- 釣りスピリッツ+
- プレイ人数:1 - 4人
- 従来の「釣りスピリッツ」を踏襲したモード。新規要素として、大物5匹の連続釣り上げにチャレンジする「黄金郷ビクトリーロード」ステージや、ロッドに応じた魚を召喚して強力な必殺技を放つ「魚召喚」がある。
- 前作のセーブデータがある場合には、前作の「メダルモード」のマシン開発(様々な要素の解放)の状況を引き継ぐことができる[15]。
- オンラインゴッドアングラー選手権
- プレイ人数:1 - 4人(オンライン)
- 最大4人で釣り対決を行うオンライン対戦モード。勝利のスターを集めて「アングラーレベル」を上げ、最高ランクを目指していく。
- 毒ドク伝説
- プレイ人数:1 - 2人
- 毒化した海を釣りやごみ拾いによって救うというストーリーモード。モード内では海や魚の知識を深める情報が紹介される。
- 釣りスピパーティー
- プレイ人数:1 - 4人(「達人チャレンジ」は1 - 2人)
- 最大4人でプレイするオフライン対戦モード。前作の6種類を含む全12種類のミニゲームや、様々なルールを設定して対戦する「大会モード」、様々な難易度のCPUと対決する「達人チャレンジ」がある。
- サメサメフィーバー
- プレイ人数:1 - 4人
- メダル落としゲームを行うモード。「サメサメバトル」でサメを釣り上げると大量のメダルを獲得できる。
漫画
本作のコミカライズの予告漫画が『月刊コロコロコミック』(小学館)2022年10月号に掲載され[16]、同誌同年11月号と12月号に漫画の前後編を掲載[17][18]。漫画はむぎわらしんたろうが担当[17]。コミカライズでは「魚や釣りにどんどん興味がわいてくる展開やゲームには収まりきらない超巨大スケールのフィッシングバトル」といった内容が描かれている[19]。前後編は読み切り扱いであったが[18][20]、2023年1月号より2024年3月号まで連載された[21][22]。
脚注
出典
外部リンク