『水の声を聞く』(みずのこえをきく)は、山本政志監督による2014年の日本の映画[1]。
2015年ベルリン国際映画祭フォーラム部門に正式出品。キネマ旬報日本映画ベストテン第9位。
主演の玄里が第29回高崎映画祭最優秀新進女優賞を受賞した。
ストーリー
お金の為に、新興宗教の組織「神の水」で巫女としてのアルバイトを始めたミンジョン(玄里)だったが、やがて教祖に祭り上げられていく。
登場人物
- ミンジョン
- 演 - 玄里
- 神の水の巫女
- 坂井 美奈
- 演 - 趣里
- 神の水の代表
- 赤尾
- 演 - 村上淳
- 広告代理店
- 三樹夫
- 演 - 鎌滝秋浩
- ミンジョンの父親
- 紗枝
- 演 - 中村夏子
- 神の水の第二巫女
- シンジ
- 演 - 萩原利久
- 高沢の元で働く中学生
- 小宮守
- 演 - 松崎颯
- 神の水の団員
- 小宮 佳恵
- 演 - 薬袋いづみ
- 守の母親
- 高沢
- 演 - 小田敬
- 借金の取り立て屋
- 文人
- 演 - 齋藤隆文
- 神の水の団員
- 宮沢 裕太
- 演 - 富士たくや
- 神の水の団員
- 宮沢 依子
- 演 - 西尾英子
- 神の水の団員
- 俊一
- 演 - 間部祐介
- 神の水の団員
- 茂木 奈緒
- 演 - 高木悠衣
- 神の水の団員
- 和子
- 演 - かわはらゆな
- 神の水の団員
- 笹内
- 演 - 小松茂孝
- 広告代理店
- Gee
- 演 - リー・マーシャル
- 高沢の手下
- ジュン
- 演 - 牛丸亮
- 高沢の手下
スタッフ
- 監督・脚本 - 山本政志
- プロデューサー - 村岡伸一郎
- ラインプロデューサー - 吉川正文
- 撮影 - 高木風太
- 照明 - 秋山恵二郎
- 美術 - 須坂文昭
- 録音 - 上條慎太郎
- 録音応援 - 光地拓郎
- 編集 - 山下健治
- 音楽 - Dr.Tommy
評価
村松健太郎は、「“山本政志印”とも言うべき、ダークサイドの住人やリアルで唐突な暴力描写、ゲリラ的に敢行されたロケなどは作品のそこかしこで健在」だが、「それよりもストーリーがまず見た人間の心を捉える」、と指摘した[2]。宇田川幸洋は、「現代の断面をのぞく鋭い諷刺(ふうし)喜劇でありながら、ミンジョンの見出した清廉な祈りの境地に希望を託しもする。宗教に対するこの両義的な態度が味わい深い」と述べて、本作に5つ星満点の4つ星を与えた[3]。
2015年10月2日にDVDがリリースされる[4]。
脚注
外部リンク