松尾 広吉(松尾 廣吉、まつお こうきち[1] / ひろきち[2]、1867年1月8日〈慶応2年12月3日[1][3]〉- 1937年〈昭和12年〉1月16日[2])は、日本の実業家、政治家。貴族院多額納税者議員、佐賀県西松浦郡伊万里町長。
経歴
肥前国松浦郡伊万里町(現佐賀県伊万里市伊万里町)で、素封家・松尾貞吉の長男[注釈 1]として生まれる[1][4]。漢学を修める[2]。
1904年(明治37年)、陸海軍の諸機械器具製造を行う松尾鉄工所を設立[1]。家業をたばこ専売のほかに郡内の「煙草元売捌所」を開業して拡大[1]。その他、伊万里銀行監査役、伊万里鉄道監査役、魚市 (名) 社長、東洋油脂工業取締役などを務めた[2][4]。
政界では、伊万里町会議員、西松浦郡会議員などを務め、1911年(明治44年)9月29日、貴族院多額納税者議員に就任し[5]、一期務めて1918年(大正7年)9月28日まで在任した[2]。在任中は研究会に所属した[6]。また、1921年(大正10年)8月から1925年(大正14年)1月まで伊万里町長を務めた[7]。町長退任後は、工場経営に専念した[8]。
栄典
脚注
注釈
- ^ 『伊万里市史 正編』620コマには二男とある[3]
出典
参考文献
- 衆議院・参議院編『議会制度百年史 - 貴族院・参議院議員名鑑』大蔵省印刷局、1990年。
- 『佐賀県大百科事典』佐賀新聞社、1983年。
- 人事興信所編『人事興信録』第5版、1918年。