安田 善巳(やすだ よしみ、1958年10月24日- )は、日本の実業家、ゲームクリエイター。株式会社Dragami Games代表取締役社長。島根県松江市出身[1]。
来歴
京都大学経済学部卒業(1981年3月)。日本興業銀行、テクモ代表取締役社長を経て、2009年4月に角川ゲームスを設立し代表取締役社長に就任。2014年にはフロム・ソフトウェアの代表取締役会長に就任した。
2011年4月には、角川グループ各社(角川書店、アスキー・メディアワークス、エンターブレイン)のゲームパブリッシング事業を角川ゲームスに統合した。
2011年8月にはワーナーブラザーズとのグローバルパートナーシップを発表、2012年6月にロリポップチェーンソーの世界同時発売を実現した。『ロリポップチェーンソー』は、角川ゲームスタイトルとしては初のミリオンセラーを記録している。
2013年9月には、KADOKAWA GAME STUDIO(角川ゲームスタジオ)の設立とスタジオ開発タイトル『艦これ改』を発表した。
2014年5月には、KADOKAWAグループとなったフロム・ソフトウェアの代表取締役会長に就任した。
2015年11月10日には、日本の魅力を世界に発信して行くプロジェクトとして、『√Letter ルートレター』『GOD WARS 〜時をこえて〜』の2タイトルの制作を発表した。
2016年4月28日には、海外展開を目的とする中国および台湾のパブリッシャーとの資本業務提携や、引き続き最高開発責任者としてゲーム開発に取り組んでいくことを発表した。
2017年6月22日には、初の原作・シナリオ・ディレクター作品である『GOD WARS 〜時をこえて〜』を発売した。
2021年5月28日には、4年ぶりに自身が原作を書いたPS5・PS4向け新作ロボットSRPG『Relayer』を発表した。
2022年5月27日、角川ゲームス取締役の冬野智と共に同社から独立し、Dragami Gamesを設立[2]。この際に一部タイトルの権利が角川ゲームスから移譲される。
2022年7月5日には、自身が生み出した『ロリポップチェーンソー』10周年を記念して、リメイク版の制作を発表した。
人物
ゲームのプロデュースはもちろん開発ディレクターを務めるゲーム業界では珍しいプレイングマネジャー型経営者。
「ジャムおじさん」のペンネームで、1988年から1994年までの6年間にわたりコンピュータゲーム雑誌(『Beep』など)のコラムを連載。
2014年12月6日には、ゲームアナリストである平林久和氏とWebトーク番組であるオールゲームニッポン(毎月末)を開始した。
作品一覧
ディレクター
- ロリポップチェーンソー(PlayStation 3/Xbox 360、2012年6月14日発売、開発:角川ゲームス/グラスホッパー・マニファクチュア)
- KILLER IS DEAD(PlayStation 3/Xbox 360、2013年8月1日発売、開発:角川ゲームス/グラスホッパー・マニファクチュア)
- スターリーガールズ (iOS/Android、2016年12月9日配信開始、開発:角川ゲームス)
- GOD WARS 〜時をこえて〜(PlayStation 4 / PlayStation Vita、2017年6月22日発売、開発:角川ゲームス)
- GOD WARS 日本神話大戦(PlayStation 4 / PlayStation Vita、Nintendo Switch 2018年6月14日発売、開発:角川ゲームス)
- Relayer(PlayStation 5 / PlayStation 4、2022年2月17日発売、開発:角川ゲームス(GODWARS TEAM))
プロデューサー
- デモンゲイズ(PlayStation Vita、2013年1月24日発売、制作・開発:角川ゲームス/エクスペリエンス)
- 艦隊これくしょん -艦これ-(ブラウザゲーム、2013年4月23日サービス開始、運営:DMM.COM 開発:角川ゲームス)
- 艦これ改(PlayStation Vita、2016年2月18日発売、開発:KADOKAWA GAME STUDIO/「艦これ」運営鎮守府)
- √Letter ルートレター(PlayStation 4 / PlayStation Vita、2016年6月16日発売、開発:KADOKAWA GAME STUDIO)
- デモンゲイズ2(PlayStation Vita、2016年9月29日発売、制作・開発:角川ゲームス/エクスペリエンス)
脚注
参考文献
外部リンク