佐野 海舟(さの かいしゅう、2000年12月30日 - )は、岡山県津山市出身のプロサッカー選手。ブンデスリーガ・1.FSVマインツ05所属。ポジションはミッドフィールダー(MF)。元日本代表。
実弟の佐野航大もプロサッカー選手(エールディヴィジ・NECナイメヘン所属)[1]。
来歴
プロ入り前
FCヴィパルテを経て米子北高等学校へ進学。1年次からレギュラーを確保し、3年連続で全国高校総体と全国高校サッカー選手権に出場した[2]。
FC町田ゼルビア
2019年より、FC町田ゼルビアへ加入した[3]。5月5日、J2第12節の水戸ホーリーホック戦で途中出場からプロデビューを果たした[4]。2020年9月6日、J2第17節のFC琉球戦でプロ初ゴールを決めた[5]。
2022年、90分平均のボール奪取回数でJ2リーグ1位の20回を記録した[6]。
鹿島アントラーズ
2023年、鹿島アントラーズへ完全移籍をした[7]。加入後からすぐにレギュラーの座を掴むと、シーズン通してリーグ戦27試合に出場。JPFAアワードJ1ベストイレブンを受賞した[8]。またシーズン終了後には、ドイツ1部のヴェルダー・ブレーメンからオファーを受けたが、残留した[9][10]。
2024年も引き続きボランチのレギュラーとして7月までに20試合に出場した。
1.FSVマインツ05
2024年7月3日、ブンデスリーガの1.FSVマインツ05に完全移籍することが発表された[11]。
8月1日にチームに合流した[12]。
日本代表
2023年11月13日、2026 FIFAワールドカップ・アジア2次予選に参加する日本代表に、怪我のため辞退した伊藤敦樹の代替選手として追加招集された。世代別代表も含め、日本代表初招集となる[13][14]。11月16日のミャンマー戦(パナソニックスタジアム吹田)で代表初出場を果たした[15]。
2024年1月1日、AFCアジアカップ2023に臨む日本代表に選出された。同年8月29日に発表された2026 FIFAワールドカップ・アジア3次予選に向けた日本代表には招集されなかった[16]。
人物・エピソード
プレースタイル
主に守備的ミッドフィールダーで起用されているが、左右のサイドバックやセンターバックで起用されることもある。マインツ所属時にもセンターバックで起用された[20]。
ボール奪取に優れている[21]。タックルを仕掛けてインターセプトでボールを奪い切り、そのまま攻撃へと繋げる。危機察知能力の高さやフィジカルの強さに定評があり、相手のチャンスの芽を摘み取り、ボールを繋げる能力も高い。このように、ボールを回収してそのまま運んでいく一連の流れが、名前(海舟)にかけて俗に「佐野回収」といわれることもある[22]。
ダブルタッチで相手を交わしてゴールを決めること[23]や高い位置でのインターセプトでゴールに繋げること[24]もできる。
非常に運動量豊富な選手のためダイナモと呼ばれている[25]。
所属クラブ
個人成績
国内大会個人成績 |
年度 | クラブ | 背番号 | リーグ |
リーグ戦 |
リーグ杯 | オープン杯 |
期間通算 |
出場 | 得点 |
出場 | 得点 | 出場 | 得点 |
出場 | 得点 |
日本
| リーグ戦 |
リーグ杯 | 天皇杯
|
期間通算
|
2019 |
町田 |
25 |
J2 |
21 |
0 |
- |
1 |
0 |
22 |
0
|
2020 |
41 |
1 |
- |
- |
41 |
1
|
2021 |
6 |
34 |
6 |
- |
1 |
0 |
35 |
6
|
2022 |
20 |
1 |
- |
1 |
0 |
21 |
1
|
2023 |
鹿島 |
25 |
J1 |
27 |
1 |
7 |
0 |
1 |
0 |
35 |
1
|
2024 |
20 |
0 |
2 |
0 |
1 |
0 |
23 |
0
|
通算 |
日本 |
J1
|
47 |
1 |
9 |
0 |
2 |
0 |
58 |
1
|
日本 |
J2
|
116 |
8 |
- |
3 |
0 |
119 |
8
|
総通算
|
163 |
9 |
9 |
0 |
5 |
0 |
177 |
9
|
タイトル
個人
代表歴
出場大会
試合数
- 国際Aマッチ 4試合 0得点(2023年 - 2024年)
出場
脚注
出典
関連項目
外部リンク