世界水中連盟 (フランス語:Confédération Mondiale des Activités Subaquatiques , 英語:World Underwater Federation )は水中活動に関する国際NGO 、国際競技連盟 である。本部はイタリア 、ローマ にある。略称、CMAS (シーマス、クマス)。
組織構成
CMASの教育システム
世界水中連盟は、水中科学 、水中スポーツ 、水中技術 の3つの委員会に各国の代表組織が加盟し構成される。この3つの各国代表による委員会とは別に水中写真 や水中医学、児童生徒向けの水中活動内容も扱う。公用語はフランス語、英語、スペイン語である。加盟国132カ国。
水中科学委員会
海洋学 や水中考古学 ・水中科学 関連の国際会議開催や、海洋環境保護に関する活動(世界海洋大賞(GPIEM)の授与)等を行う。ユネスコ NGO加盟。
水中スポーツ委員会
水中スポーツ の国際大会(世界選手権、大陸別選手権、ワールドゲームズ (フィンスイミング)など)を主管する。国際スポーツ連盟連合GAISF 、国際ワールドゲームズ協会 (IWGA)および国際オリンピック委員会 (IOC)承認団体ARISFメンバー。
水中技術委員会
スクーバダイビング 関連の技術指導と諸規則の統一、国際資格認定など。
沿革
1958年 9月28日 、水中活動に関する国際組織設立に向けた国際会議がベルギー のブリュッセル で開催され、これを受けて1959年 1月10日 、モナコ で世界水中連盟(CMAS) が設立された。[1]
CMASは、水中活動の開拓、世界各国の水中活動の支援、水中における法律や規則の国際的な統一化、水中活動の国際大会や国際学会・研究会の後援、水中で行われるスポーツ、水中での技術開発基準の統一、水中科学の研究支援、そして、水中活動連盟未加盟の国々への設立支援、国連教育科学文化機構(UNESCO)、国際オリンピック委員会(IOC)国際文化団体等との交流、水中活動全般に関し国際間調整と水中活動の振興活動を行ってる。具体的には、水中スポーツ(フィンスイミング・アプニア等)・水中技術(スクーバダイビング等)・水中科学(海洋博物館・海洋研究所等)の3つの組織(委員会)で構成され、この3つのそれぞれの委員会に各国が加盟し、それぞれの分野で活動している。
歴代会長一覧
1959年 - 1973年 ジャック=イヴ・クストー
1973年 - 1985年 ジャック・デュマ(Jacques Dumas)
1985年 - 1989年 ピエール・ペロー(Pierre Perraud)
1991年 - 1993年 クリスティアン・アイド(Christian Ide)
1993年 - アキーレ・フェレーロ(Achille Ferrero)
注:1989年から1991年は副会長による会長代行期間。
世界水中連盟CMASの役員には、過去に小林良雄 、岡本康男 が選挙により常任理事に当選し活動した。吉澤俊治 が2009年に当選した。
註
^ フランス語による正式名称を直訳すると「世界水中活動連盟」となるが、日本では英語名称の訳である「世界水中連盟」の名でよく知られている。
外部リンク