ライヴ・アンド・デンジャラス

『ライヴ・アンド・デンジャラス』
シン・リジィライブ・アルバム
リリース
録音 1976年 - 1977年
ジャンル ハードロック
時間
レーベル ヴァーティゴイギリスの旗
ワーナー・ブラザース・レコードアメリカ合衆国の旗
プロデュース シン・リジィ、トニー・ヴィスコンティ
専門評論家によるレビュー
チャート最高順位
  • 2位(イギリス)[1]
  • 17位(ニュージーランド)[2]
  • 27位(スウェーデン)[3]
  • 41位(ドイツ)[4]
  • 84位(アメリカ)
  • シン・リジィ アルバム 年表
    バッド・レピュテイション〜悪名
    (1977年)
    ライヴ・アンド・デンジャラス
    (1978年)
    ブラック・ローズ
    (1979年)
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    ライヴ・アンド・デンジャラス』(Live and Dangerous)は、アイルランド出身のハードロックバンドシン・リジィ1978年に発表したライヴ・アルバム。

    解説

    バンドにとって初のライヴ・アルバム。オリジナルLPは2枚組だったが、再発CDは1枚にまとめられた。

    当初はトニー・ヴィスコンティプロデュースのスタジオ・アルバムを制作する計画であったが、ヴィスコンティのスケジュールの問題からそれを断念し、フィル・ライノットの発案により、2週間ほどでライヴ・アルバムを制作することになった。1978年6月にイギリスで発売されると約3ヵ月間に渡って全英トッブ10にランクインするヒットとなる[5]。(最高で全英2位を獲得している[6]。)

    主に『ナイト・ライフ』(1974年)以降のアルバムからの楽曲が中心だが、エリック・ベル在籍時の楽曲「ザ・ロッカー」や、オリジナル・アルバム未収録の「アー・ユー・レディ」と「ベイビー・ドライヴ・ミー・クレイジー」も収録された。1976年のツアーでは、クローバーがオープニング・アクトを務めており、当時クローバーのメンバーだったヒューイ・ルイスが、「ベイビー・ドライヴ・ミー・クレイジー」でハーモニカを吹いている[7]

    本作からは、ボブ・シーガーのカヴァー「ロザリー」のライヴ・ヴァージョンがシングルとしてリリースされ、全英20位に達している[1]。本作での「ロザリー」は、バンドのオリジナル曲「カウボーイ・ソング」の一部パートも挿入したメドレー「ロザリー〜カウガール・ソング」となっている。

    ブライアン・ロバートソンは、本作を最後にシン・リジィを脱退した。

    2004年に発売された同名のDVDは、本作収録曲のうち11曲のライヴ映像を含む内容。2007年には、未発表ライヴ音源を収録したボーナスCDや、エクストラ・トラックを追加した内容で再発された。

    また2023年1月20日には、アルバム発売45周年を記念して、新規リマスター音源と未発表ライヴ音源を含むCD8枚組の『ライヴ・アンド・デンジャラス(スーパー・デラックス・エディション)』(UICY-80220/7)として発売された。ディスク1にはアルバム本編の新規リマスター音源、ディスク2~4には、'76年11月14日から16日にかけてロンドンハマースミス・オデオンで行われた公演、ディスク5と6は、'77年10月20日・21日にフィラデルフィアのタワー・シアターで行われた公演、ディスク7には、'77年10月28日にトロントのセネカ・カレッジ・フィールド・ハウスで行われた公演、ディスク8には、'78年3月29日にロンドンのレインボー・シアターで行われた公演の模様を収録している[6]

    「ローリング・ストーン誌が選んだオールタイム・グレイテスト・ライヴ・アルバム50」において、46位にランクインしている[8]

    LPの初期盤には、表ジャケットの写真の別カットが白黒印刷されたインサートが付属されていた。

    LP1枚目A面の冒頭は、バンドを呼ぶ観客のコールと拍手から始まり1曲目の「脱獄」に続いていくのが通常の流れであるが、一時期の英国盤や西独盤にはファイアサイン・シアター(The Firesign Theatre:米国のコメディ劇団であり多数のアルバムを発表している)の「ポリス・ストリート」をオープニングSE(音響効果)として用い1曲目の「脱獄」に続いていく流れになっているものがあった。これは、不採用(ボツ)になったバージョンのスタンパー(LPをプレス成型するための原盤)が誤って使われてしまったからであり、正式採用バージョンのスタンパー群に紛れ込むように混在していたため、長らく回収・廃棄されずに使われ続けてしまった。CDや近年の復刻LPでは完全に統一されている。なお、ファイアサイン・シアターの「ポリス・ストリート」は1976~77年のライヴ・ツアーで実際に使われていた[9][10][11][12]

    収録曲

    アルバム

    特記なき楽曲はフィル・ライノット作。

    1. 脱獄 - "Jailbreak" - 4:31
    2. エメラルド - "Emerald" (Brian Downey, Scott Gorham, Phil Lynott, Brian Robertson) - 4:18
    3. サウスバウンド - "Southbound" - 3:44
    4. ロザリー〜カウガール・ソング - "Rosalie/Cowgirl's Song" (B. Downey, P. Lynott, Bob Seger) - 4:00
    5. ダンシング・イン・ザ・ムーンライト - "Dancing in the Moonlight (It's Caught Me in Its Spotlight)" - 3:50
    6. 虐殺 - "Massacre" (B. Downey, S. Gorham, P. Lynott) - 2:46
    7. それでも君を - "Still in Love with You" - 7:40
    8. サギ師ジョニーとヤクザのジミー - "Johnny the Fox Meets Jimmy the Weed" (B. Downey, S. Gorham, P. Lynott) - 3:32
    9. カウボーイ・ソング - "Cowboy Song" (B. Downey, P. Lynott) - 4:40
    10. ヤツらは町へ - "The Boys Are Back in Town" - 4:30
    11. ドント・ビリーヴ・ア・ワード - "Don't Believe a Word" - 2:05
    12. 勇士 - "Warriors" (S. Gorham, P. Lynott) - 3:52
    13. アー・ユー・レディ - "Are You Ready" (B. Downey, S. Gorham, P. Lynott, B. Robertson) - 2:40
    14. 自殺 - "Suicide" - 5:00
    15. シャ・ラ・ラ - "Sha La La" (B. Downey, P. Lynott) - 4:18
    16. ベイビー・ドライヴ・ミー・クレイジー - "Baby Drives Me Crazy" (B. Downey, S. Gorham, P. Lynott, B. Robertson) - 6:36
    17. ザ・ロッカー - "The Rocker" (Eric Bell, B. Downey, P. Lynott) - 3:58

    DVD

    1. "Introduction / Rosalie"
    2. "The Boys Are Back in Town"
    3. "Emerald"
    4. "Dancing in the Moonlight (It's Caught Me in Its Spotlight)"
    5. "Massacre"
    6. "Still in Love with You"
    7. "Don't Believe a Word"
    8. "Are You Ready"
    9. "Sha La La"
    10. "Baby Drives Me Crazy"
    11. "Finale / Me and the Boys"

    参加ミュージシャン

    ゲスト・ミュージシャン

    脚注

    Strategi Solo vs Squad di Free Fire: Cara Menang Mudah!