ミケランジェロ・ティーリ(Michelangelo Tilli、1655年4月10日 - 1740年3月13日)はイタリアの医師、植物学者である。1723年の著書『ピサ植物園の植物一覧』("Catalogus Plantarum Horti Pisani" )で知られる。
略歴
トスカーナ州フィレンツェ県のカステルフィオレンティーノで生まれた。医学を学び、1677年にピサ大学を卒業した。フィレンツェで医師をした後、1681年からフィレンツェからマヨルカ島やメノルカ島へ航海する船の船医となった。1683年にオスマン帝国の皇帝、メフメト4世の息子が落馬で負った傷の治療のため外科医のパスクワーリ(Pier Francesco Pasquali)とともにコンスタンチノープルに派遣された。この帰途、アルバニアやアドリアノープル、チュニスにしばらく滞在し、カルタゴの遺跡を研究し、植物を集めた。