ポスエロ・デ・アラルコン(スペイン語: Pozuelo de Alarcón)は、スペイン・マドリード州のムニシピオ(基礎自治体)。スペインの首都マドリード中心部から約10キロメートル西にあり、マドリード大都市圏に含まれる。2017年の人口は85,605人。
地理
過去数十年に築かれた低密度の住宅地が広がっている。北西30キロメートルにグアダラマ山脈があり、マドリードよりも山脈に近いため、ポスエロ・デ・アラルコンの気候はマドリードより冷涼である。マドリード・アメリカンスクール(英語版)はポスエロ・デ・アラルコンの自治体域にある[1]。高等教育ではマドリード・コンプルテンセ大学のソモサグアス・キャンパス、マドリード工科大学のモンテガンセード・キャンパス、スペイン国立通信教育大学などがある。
かつてAmazon.comのスペイン支社はポスエロ・デ・アラルコンにあったが、2017年にはマドリードのプラド・ビジネスパークに移転した[2][3]。2000年から2010年まで、毎年9月にはマドリード国際アニメーション映画祭(アニマドリード)が開催されていた。ディビシオン・デ・オノール(1部)などに所属するラグビークラブのCRCポスエロ・マドリード(英語版)はポスエロ・デ・アラルコンを本拠地としており、国内リーグ優勝5回、国内カップ優勝10回の実績がある。
人口
交通
マドリード大都市圏の環状道路であるM-40号線、マドリードから西部郊外に延びるA-6号線は、ポスエロ・デ・アラルコンで交差している。交差部付近には複数の総合病院、ショッピングモール、百貨店のエル・コルテ・イングレス、富士通スペインなどが進出している。
トラムのメトロ・リヘロ(英語版)2号線は、ポスエロ・デ・アラルコンのベルナ駅を起点とし、カサ・デ・カンポの西端を南に走り、マドリード・ラティーナ区のコロニア・ハルディン駅に至る。通勤路線のセルカニアス マドリードは、環状線のC-7号線と、郊外に延びるC-10号線がポスエロ・デ・アラルコンを通っている。
歴史
1979年に民主化後初の自治体議会選挙が行われてから、一貫して保守政党が議会の運営を担っている。サッカー選手のクリスティアーノ・ロナウド、ラリードライバーのカルロス・サインツなどは、ポスエロ・デ・アラルコンに居住していたことがある[6]。1981年から1982年までスペイン首相を務めたレオポルド・カルボ=ソテーロは、2008年の死去時にポスエロ・デ・アラルコンに居住していた。2010年にはサインツがポスエロ・デ・アラルコン初の名誉市民に推挙された[7]。
ポスエロ・デ・アラルコンの生活水準は高く、住民の平均所得はスペイン国内でも有数の高さである[8]。建築家のフェルナンド・イゲラス(英語版)が設計したサンタ・マリーア・デ・カナ教会(スペイン語版)は、1999年にエウロパ大通り沿いに竣工した現代建築である[9]。
政治
首長一覧(1979-)
任期
|
首長名
|
政党
|
1979–1983
|
Juan Carlos García de la Rasilla
|
民主中道連合(UCD)
|
1983–1987
|
José Martín-Crespo
|
国民党(PP)
|
1987–1991
|
José Martín-Crespo
|
国民党(PP)
|
1991–1995
|
José Martín-Crespo
|
国民党(PP)
|
1995–1999
|
José Martín-Crespo
|
国民党(PP)
|
1999–2003
|
José Martín-Crespo
|
国民党(PP)
|
2003–2007
|
Jesús Sepúlveda
|
国民党(PP)
|
2007–2011
|
Jesús Sepúlveda(05-07) Gonzalo Aguado(07-09)
|
国民党(PP) 国民党(PP)
|
2011–2015
|
Paloma Adrados
|
国民党(PP)
|
2015–2019
|
Susana Pérez Quislant
|
国民党(PP)
|
2019–2023
|
n/d
|
n/d
|
2023–
|
n/d
|
n/d
|
姉妹都市
脚注
外部リンク