ピーテル・ファン・ラール(Pieter Bodding van Laerまたは Pietro Vuandher[1]、1592年から1599年の間に生まれ、1642年に死去)はオランダ生まれの画家、版画家である。10数年間ローマで活動し、風俗画を描いた。その外観からバンボッチオ("bamboccio" = ぬいぐるみ人形)の仇名で呼ばれ、ローマでラールの影響を受けた画家たちは、バンボッチャンティ(Bamboccianti)と呼ばれた[2]。
略歴
オランダのハールレムで生まれた。ハールレムの画家、エサイアス・ファン・デ・フェルデ(Esaias van de Velde:1587-1630)に学んだと考えられている。フランスで修行の旅を行った後、風景画家の弟、ルーラント(Roelant van Laer:1598-1635年以降)と1625年か1626年にローマに移った。アイロニカルで機知に富んだラールのスタイルはすぐに人気になった。
^Giovanni Battist Passeri: Leben der Maler, Bildhauer und Baumeister welche in Rom gearbeitet haben und zwischen den Jahren 1641–1673 gestorben sind, aus dem Italienischen übersetzt, Breitkopfischen Buchhandlung, Dresden und Leipzig, 1786, S. 347ff. (online bei der Universitätsbibliothek Weimar)