ビセンテ・モレノ・ペリス(Vicente Moreno Peris、1974年10月26日 - )は、スペイン・マサナサ出身の元サッカー選手、現サッカー指導者。ポジションはミッドフィールダーだった。
現役キャリアのほとんどをヘレスCDで送り、在籍11シーズンで公式戦412試合に出場した。また、指導者としてもヘレスをおよそ半年ほど率いた。
クラブ経歴
バレンシア州のマサナサに生まれ、バレンシアCFの下部組織で育成された。その後はセグンダ・ディビシオンBのクラブを転々とし、2000年にヘレスCDへ移籍した。
ヘレスでは1シーズン目にクラブをセグンダ・ディビシオンへ昇格させると、2009年までは毎シーズンリーグ戦に34試合近く出場し続けた。2008-09シーズン、ヘレスはモレノの活躍などもあり、クラブ史上初のプリメーラ昇格を果たした。そのシーズン中の6月13日、セグンダ優勝とプリメーラ昇格を賭けたSDウエスカ戦にて、モレノは決勝点を挙げ、プリメーラ昇格に大きく貢献した[1]。
2009年8月30日、当時35歳だったモレノは、この日のRCDマジョルカ戦でキャリア初のプリメーラ出場を果たした[2]。しかし、シディ・ケイタとのポジション争いに敗れ、ベンチを温める日々が続いた。当時のヘレスはプリメーラ最小予算だったこともあり、シーズン終了を待たずして1年でセグンダ降格が決定した。
セグンダで1シーズンを過ごした後、現役を引退した。モレノはヘレスCDの歴代公式戦最多出場を築くと同時に、セグンダB、セグンダ、プリメーラ全てで得点を挙げた選手となった[3]。また、引退と同時にヘレスのコーチングスタッフ入りも合わせて発表された。
指導者経歴
2011年12月5日、解任されたフアン・メリノの後任としてヘレスCDの監督就任が発表された[4]。シーズン終了時、ヘレスはリーグ14位であり、降格は回避できた。
2013年11月4日、ジムナスティック・タラゴナの監督に就任した[5]。2015年6月22日、クラブをセグンダ昇格に導いたことでクラブとの契約を2年間延長した[6]。
2017年6月20日、RCDマジョルカの監督に就任した[7]。マジョルカでは2シーズン連続でクラブを昇格させ、指導者キャリア初となるプリメーラの舞台にマジョルカを引っ張った[8] 。しかし、マジョルカをプリメーラに残留させることができず、わずか1シーズンでセグンダに降格してしまった[9]。
2019-20シーズン終了時にマジョルカを去ったモレノは2020-21シーズンから、セグンダのRCDエスパニョールの指揮を執ることが決まった[10]。エスパニョールをわずか1年でプリメーラ昇格に導き、続く2021-22シーズンもプリメーラ残留のノルマは達成したものの、2022年に入ってからは3勝5分9敗と失速したこととチームと良好な関係を築けてなかったことが要因となり、シーズン残り2試合を残しつつも、同年5月13日に解任が発表された[11]。
2022-23シーズンは、サウジアラビアのアル・シャバブ・リヤドを率い、リーグ4位と好成績で終え、シーズン終了後に契約満了に伴い退任。
2023年6月17日、UDアルメリアの監督に就任し、1年契約を結んだ[12]ものの、序盤戦から守備が崩壊し、2分け4敗で臨んだ第7節のセビージャFC戦で1-5の大敗を喫したことで、同年9月29日に解任が発表された[13]。
タイトル
選手時代
- ヘレスCD
指導者時代
- ジムナスティック・タラゴナ
- RCDマジョルカ
- RCDエスパニョール
脚注
外部リンク