ネオ・ダダJAPAN 1958-1998 磯崎新とホワイトハウスの面々(ネオ・ダダ ジャパン 1958-1998 いそざきあらたとホワイトハウスのめんめん)は、1998年に大分県大分市のアートプラザで開催されたネオ・ダダの展覧会である。
概要
磯崎新が設計した旧大分県立図書館を改装してリニューアルオープンしたアートプラザの開館記念として開催された展覧会である。磯崎新が監修し、赤瀬川原平、荒川修作、風倉匠、木下新、篠原有司男、田中信太郎、田辺三太郎、升沢金平、吉野辰海、吉村益信らが出品参加した。
展覧会のタイトル中のホワイトハウスとは、磯崎新の設計で1957年に新宿区百人町に完成した吉村益信のアトリエで、ネオ・ダダのアーティスト達のサロンの役割を果たした。
現在でも、アートプラザでは、大分市美術館が収集したネオ・ダダを中心とした現代美術の作品を常設展示している。また、本展覧会のカタログは、大分市教育委員会(現在は大分市美術館)が扱っている。
カタログ
構成
- 1960年の刻印 - 磯崎新
- 戦後美術におけるネオ・ダダの位相 - 針生一郎
- 60年代の磯崎新 - 多木浩二
- その後のネオ・ダダ - 建畠晢
- 本展の位置づけについて - 菅章
- カタログ
- 1章 ネオ・ダダ前夜
- 2章 ホワイトハウスとネオ・ダダの1960年
- 3章 後期「読売アンデパンダン」の熱気とネオ・ダダのイベント
- 4章 渡米するアーティストたち
- 5章 ポップ・アートと60年代前半のアート・シーン
- 6章 千円札裁判と反芸術
- 7章 吉村益信の帰国と万博の喧騒
- 8章 躍進したダダイストたち
- 9章 日常性の見直し
- 10章 ネオ・ダダの遺伝子
- 11章 なぜ今ネオ・ダダなのか
- 資料
- 作家解説
- ネオ・ダダ関係出身マップ
- 日本列島前衛マップ一覧
- ネオ・ダダ作家関連展覧会一覧
- 関連年表
- 主要参考文献
- 用語解説
- 出品作品リスト
概要
- B5判
- 296ページ
- 一部英文翻訳
- デザイン:矢萩喜従郎
- 制作:エディタス
- 編集:菅章
- 発行:大分市教育委員会
参考文献
- 菅章編『ネオ・ダダJAPAN 1958-1998 磯崎新とホワイトハウスの面々』(大分市教育委員会、1998年). NCID BA40270387
外部リンク