トルネオ・デル・インテリオール(西: Torneo del Interior)は、アルゼンチンにおけるラグビーユニオンの大会で、大ブエノスアイレス都市圏以外のクラブチームが参加する。アルゼンチンラグビー協会(UAR)が主催。
概要
[1]
アルゼンチンにはラグビーのクラブチームのための全国リーグが存在せず、国内にいくつかの地域リーグが存在している。その中でも首都圏リーグであるトルネオ・デ・ラ・URBAのレベルが突出していることから、地域間のレベル格差を是正する目的で、首都圏以外のクラブのみが出場できるトルネオ・デル・インテリオールが創設された。
例年、トルネオ・デ・コルドバ、トルネオ・レヒオナル・デル・リトラル、トルネオ・レヒオナル・デル・ノロエステ、トルネオ・レヒオナル・デル・ノルデステ(スペイン語版)、トルネオ・レヒオナル・パンペアーノ(スペイン語版)、トルネオ・レヒオナル・デル・オエステ(スペイン語版)、トルネオ・レヒオナル・パタゴニコ(スペイン語版)の7つの地域リーグの上位16チームによってトルネオ・デル・インテリオールが争われることから、首都圏以外のクラブ王者を決定する大会と位置づけられている[2]。
出場16チームは、各4チームの4グループに分かれて総当たりのグループステージを戦い、各グループ上位2チームの計8チームが決勝トーナメントに進出する。
トルネオ・デル・インテリオールの上位進出チームは、真のクラブ王者を懸けて、首都圏のトルネオ・デ・ラ・URBAの上位チームが出場するナシオナル・デ・クルベスを戦うことが通例となっている。しかし2014年から2018年にかけてはトルネオ・デル・インテリオールとナシオナル・デ・クルベスが同時期に開催されたことから[注 1]、各地域リーグの上位チームがトルネオ・デル・インテリオールではなくナシオナル・デ・クルベスに出場するなど[3]、年度によって大会の位置づけが異なっている。
トルネオ・デル・インテリオールの予選に位置づけられる地域リーグ
歴史
1998年に大会創設。2005年から2008年にかけては開催されなかったが、2009年に再開された。
創設当初より、大ブエノスアイレス都市圏を除く国内の各地域リーグの上位チームが参戦して、首都圏以外のクラブ王者を決定する大会と位置付けられており、トルネオ・デル・インテリオールの上位進出チームは真のクラブ王者を目指して、首都圏のクラブも参戦するナシオナル・デ・クルベスに出場していた。しかし2014年以降、トルネオ・デル・インテリオールとナシオナル・デ・クルベスが同時期に開催されるようになったため[注 1]各地域リーグの上位チームはトルネオ・デル・インテリオールではなくナシオナル・デ・クルベスに出場することになり、トルネオ・デル・インテリオールの位置づけが低下した。この状況は2018年まで続いた。
2018年にはウルグアイからモンテビデオ・クリケットが[4]、2019年にはトレボル・ラグビー・クルブ(スペイン語版)がトルネオ・デル・インテリオールに出場した。
COVID-19パンデミックの影響により2020年以降大会が中断していたが、2022年に3年ぶりに開催された[5]。
脚注
注釈
- ^ a b 例年ナシオナル・デ・クルベスは10-11月頃に開催されており、トルネオ・デル・インテリオールはその直前の8-10月頃に開催されていた。しかし2014年から2018年にかけてはどちらも3-5月頃に開催された。
出典
関連項目
外部リンク