トリフェニルホスフィンオキシド
|
|
|
|
識別情報
|
CAS登録番号
|
791-28-6
|
RTECS番号
|
SZ1676000
|
O=P(c1ccccc1)- (c2ccccc2)c3ccccc3
|
特性
|
化学式
|
C18H15OP
|
モル質量
|
278.28 g/mol
|
外観
|
白色結晶
|
融点
|
154-158 ℃ (427-429 K)
|
沸点
|
360 ℃ (633 K)
|
水への溶解度
|
微溶
|
他の溶媒への溶解度
|
極性有機溶媒に可溶。
|
構造
|
分子の形
|
四面体形
|
危険性
|
Rフレーズ
|
R22, R23/24/25, R26/27/28, R29, R30, R31, R32, R33, R34, R35, R36/37/38
|
Sフレーズ
|
S26
|
関連する物質
|
関連物質
|
トリフェニルホスフィンスルフィド トリフェニルホスフィン 塩化ホスホリル 五塩化リン
|
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。
|
トリフェニルホスフィンオキシド (triphenylphosphine oxide) は、分子式 Ph3PO(Ph はフェニル基を示す)で表される有機リン化合物である。Ph3P=Oと表記されることもある。
用途
後述のように有機反応の副生成物として得られることが多く、この化合物自体にはあまり用途がない。酸素原子には若干の塩基性・配位能があり、「硬い」金属に対してよい配位子となる。
副生成物として
トリフェニルホスフィンは空気中に放置すると徐々に酸化されてこの化合物を生じる。またウィッティヒ反応、シュタウディンガー反応、光延反応などのトリフェニルホスフィンを用いる反応において、副生成物として生じる。
結晶性が高いため、目的とする反応生成物との判別や分離が困難となることも多く、実際の合成過程においてよく問題となる。トリフェニルホスフィンオキシドはヘキサンなど低極性の溶媒には溶けにくいので、目的物がヘキサンに可溶の場合は濾過などの処理で分離することもできる。
関連項目