チャールズ・フェアファックス・マレー作「王の娘たち」(c.1875)、ダリッジ・ピクチャー・ギャラリー 蔵 チャールズ・フェアファックス・マレー （Charles Fairfax Murray、1849年 9月30日 – 1919年 1月25日 ）はイギリス の画家、デザイナー、美術収集家である。ラファエル前派 の画家たちやアーツ・アンド・クラフツ運動 を進めたウィリアム・モリス らのもとで、活動した。
インナー・ロンドン のタワーハムレッツ区 のボウ(Bow)で生まれ、サフォーク のサドベリで育った[ 1] [ 2] トマス・ゲインズバラ の一族で、ゲインズバラの弟子でもあったゲインズバラ・デュポン(Gainsborough Dupont)に絵を習ったとされる[ 3] [ 4] ジョン・ラスキン に見いだされ[ 5] エドワード・バーン＝ジョーンズ の助手に採用された[ 6] ダンテ・ゲイブリエル・ロセッティ を中心とする「ラファエル前派」の画家の一人となった。またアーツ・アンド・クラフツ運動を進めた、ウィリアム・モリスやフィリップ・ウェッブ の友人にもなり、モリス商会のために家具や装飾のデザインをした[ 7]
1872年にジョン・ラスキンの依頼で美術品の模写をするためにイタリアに渡り、ローマ、シエナ、ピサ、ヴェネツィアを旅し、イタリア美術の巨匠たちの作品に対する知識を深めた。結婚してフィレンツェに住んだ[ 1] ロンドン・ナショナル・ギャラリー でも働いた美術史家、ジョヴァンニ・カヴァルカセッレの著書「北イタリアの絵画の歴史」にも貢献した。
イタリアから、ウィリアム・モリスやフィリップ・ウェッブ、バーン＝ジョーンズと連絡をとり、ナショナル・ギャラリーの館長のフレデリク・ウィリアム・バートン (Frederic William Burton)の代理人を務め美術品の購入に協力し、1877年から長期間、ベルリン絵画館 の館長、ヴィルヘルム・フォン・ボーデと取引を続けた。ロンドンの画商、トーマス・アグニューとパートナーになり、美術品をイギリスで販売した。
1882年に妻をイタリアに残して、イギリスに戻った。モリスやウェッブ、バーン＝ジョーンズとの交友を再開し、ラファエル前派の画家やアーツ・アンド・クラフツ運動の支援者になった。1888年からモデルの女性を愛人にして子供ができた。
美術収集家として多くのイタリアの絵画やラファエル前派の画家の作品を所有することになり、1904年には800点を超えるラファエル前派の画家の作品のコレクションをバーミンガム美術館 の売却し、一般の人々に鑑賞できるようにしたのを始め、コレクションをフィッツウィリアム美術館 やダリッジ・ピクチャー・ギャラリー などのイギリスの美術館に寄付もした。
ロンドンで死去した[ 2]
^ a b “Murray, Charles Fairfax ”. Dictionary of Art Historians. 25 May 2013時点のオリジナル よりアーカイブ。16 March 2013 閲覧。
^ a b “Death of Mr. Fairfax Murray” . The Times . https://www.newspapers.com/clip/42222494/death_of_mr_fairfax_murray/ 2020年1月13日 閲覧。
^ Elliott, Charles Fairfax Murray , p.6
^ Elliott, Charles Fairfax Murray , p.7
^ Ruskin, Works XXXVI.503 n2, ed Cook & Wedderburn, G Allen 1903
^ Charles Fairfax Murray biography, V&A Museum website
^ Lanigan, Dennis T. (2015). Beauty's awakening: Drawings by the Pre-Raphaelites and their Contemporaries from the Lanigan Collection . Ottawa: National Gallery of Canada. pp. 118. ISBN 088884932X
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