ソフィアン・アムラバト(アラビア語: سفيان أمرابط, ラテン文字転写: Sofyan Amrabat,1996年8月21日 - )は、オランダ・北ホラント州ブラリクム(英語版)出身のモロッコ系オランダ人のサッカー選手。フェネルバフチェSK所属。モロッコ代表。ポジションは、ミッドフィールダー。兄はノルディン・アムラバトであり、プレーに関してだけでなくキャリア選択でも多くの助言を受けている[1]。
クラブ経歴
アムラバトはHSV De Zuidvogelsでサッカーを始め、2007年にユトレヒトのユースに加入した。2014年11月2日、フィテッセ戦でクリストファー・ペテルソンとの交代で途中出場しプロデビューを果たした。アムラバトは2016-17シーズンにPSVに移籍したバルト・ラムセラールの穴を埋める形でユトレヒトのスタメン選手に成長した。チームのエールディヴィジ4位の成績に貢献し、UEFAヨーロッパリーグの出場権を賭けたプレーオフも制した。このプレーオフの初戦である2017年5月17日のSCヘーレンフェーン戦では先制点となる、自身のプロ初ゴールを決めている。
国内外から多くの関心を集めていたアムラバトは、兄ノルディンの助言もあって国内でのステップアップを希望した。2017年6月30日、「自分に合うクラブ」と語る前シーズンにエールディヴィジを制したフェイエノールトと2021年までの契約を結んだ[2]。移籍金は約400万ユーロと報じられた[3]。
2018年8月24日、クラブ・ブルッヘに4年契約で加入した[4]。
2019年8月21日、350万ユーロでの買取オプション付きでセリエAのエラス・ヴェローナに1シーズンのみレンタル移籍をした[5]。4日後のボローニャとの試合でデビューすると、すぐにレギュラーに定着し、シーズン中盤にはインテルからの強い関心も寄せられた[6]。
2020年1月31日、移籍金約1800万ユーロでフィオレンティーナに引き抜かれたが、2019-20シーズン終了まではエラス・ヴェローナに所属することとなった[7]。
2023年9月1日、マンチェスター・ユナイテッドへのレンタル移籍が発表された。2,500万ユーロでの買い取りオプションが付随すると報じられている[8]。負傷の影響で出遅れていたが、23日、リーグ第6節のバーンリー戦で試合会終了間際にマンチェスター・ユナイテッドでの公式戦初出場を果たすと、26日のEFLカップ3回戦のクリスタル・パレス戦ではルーク・ショーの負傷離脱などもあり、左サイドバックとして先発出場した[9]。
代表経歴
キャリアで最初のナショナルチームはオランダ代表を選択したが、U-17の世代別代表から両親の祖国であるモロッコ代表を選択した。
2017年3月28日、チュニジア代表との親善試合でモロッコ代表デビューを飾ると、2018年5月には2018 FIFAワールドカップの登録メンバーに選出された[10]。
2022年11月10日、2022 FIFAワールドカップに臨むモロッコ代表に招集され、自身2度目のワールドカップを迎えることとなった[11]。本大会ではボランチとアンカーとして全6試合に出場し、モロッコ史上初となるベスト4進出に貢献した[12]。
個人成績
クラブ
代表歴
出場大会
試合数
- 国際Aマッチ 50試合 0得点(2017年-)[13]
モロッコ代表 | 国際Aマッチ |
年 | 出場 | 得点 |
2017 |
2 |
0
|
2018 |
6 |
0
|
2019 |
6 |
0
|
2020 |
4 |
0
|
2021 |
9 |
0
|
2022 |
19 |
0
|
2023 |
4 |
0
|
2024 |
|
|
通算 |
50 |
0
|
プレースタイル・評価
- フィジカルの強いボックス・トゥ・ボックスの選手。ユトレヒトでのチームメイト、ナセル・バラジテは「パワー、効率性、競り合いでの力、良いパス技術、走力とモダンなMFに求められる全てを兼ね備えている」と評した[14]。
タイトル
クラブ
- フェイエノールト
- クラブ・ブルッヘ
個人
勲章
脚注
外部リンク