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セイタカシギ科(せいたかしぎか、学名 Recurvirostridae)は、鳥類チドリ目の科である。
特徴
全世界の熱帯・温帯に生息する。
脚が非常に長い。嘴(くちばし)は細長く、まっすぐか、ソリハシセイタカシギ属では上に反り上がっている。
深い水域で、甲殻類・昆虫の幼虫・小魚などを捕食する。
系統と分類
系統樹は Balker et al. (2007)[2]による。
トキハシゲリ Ibidorhyncha をトキハシゲリ亜科 Ibidorhynchinae として含める(狭義のセイタカシギ科はセイタカシギ亜科 Recurvirostrinae となる)説もあったが、トキハシゲリは近縁ではあるものの別系統であり、単型のトキハシゲリ科に分離された。
Sibley & Ahlquist (1990) は(トキハシゲリを含め)セイタカシギ族 Recurvirostrini としており、セイタカシギ族とミヤコドリ族(ミヤコドリ属 Haematopus のみ、現在はミヤコドリ科)を合わせてセイタカシギ亜科としていた。
シギ科 Scolopacidae とは特に近縁ではない。
属と種
国際鳥類学会議 (IOC)[3]より。3属10種。
- Himantopus セイタカシギ属
- Himantopus himantopus, Black‐winged Stilt, セイタカシギ
- Himantopus leucocephalus, White‐headed Stilt, オーストラリアセイタカシギ
- Himantopus mexicanus, Black‐necked Stilt, クロエリセイタカシギ
- Himantopus melanurus, White‐backed Stilt, ナンベイセイタカシギ (H. mexicanus から分離)
- Himantopus novaezelandiae, Black Stilt, クロセイタカシギ
- Cladorhynchus
- Recurvirostra ソリハシセイタカシギ属
出典
- ^ シャルル・リュシアン・ボナパルト or en:José Bonaparte
- ^ Baker, Allan J.; Pereira, Sérgio L.; Paton, Tara A. (2007), “Phylogenetic relationships and divergence times of Charadriiformes genera: multigene evidence for the Cretaceous origin of at least 14 clades of shorebirds”, Biol Lett. 3 (2): 205–209, http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC2375939/
- ^ Gill, Frank; Donsker, David, eds. (2010), “Shorebirds & allies”, IOC World Bird Names, version 2.5, http://www.worldbirdnames.org/n-shorebirds.html