「スリー・クール・キャッツ」(Three Cool Cats)は、ザ・コースターズの楽曲である。作詞作曲はジェリー・リーバーとマイク・ストーラー。1958年12月11日にアトランティック・スタジオ(英語版)でレコーディングが行なわれ[4]、1959年1月にシングル盤『チャーリー・ブラウン(英語版)』のB面曲として発売された[5]。その後、ビートルズやライ・クーダーらによってカバーされた。
クレジット(ザ・コースターズ版)
※出典[4]
ビートルズによるカバー
1962年1月1日、ビートルズはデッカ・レコードのオーディションを受けた。この日にビートルズはブライアン・エプスタインによって選曲された15曲を演奏しており、「スリー・クール・キャッツ」はそのうちの1曲だった[6]。リード・ボーカルはジョージ・ハリスン[9]。総合音楽家の和久井光司は、本作を含むハリスンの当時の演奏についてコースターズの〈スリー・クール・キャッツ〉と〈サーチン〉、スタンダード・ナンバーの〈アラビアの酋長(英語版)〉など4曲でリード・ヴォーカルをとったジョージは絶好調で、ギタリストとしても的確なプレイをした
と評している[10]。オーディションは、デッカ・レコードのA&Rの責任者であるディック・ロウ(英語版)によって不合格とされた。ピーター・ドゲット(英語版)とパトリック・ハンフリーズは、「ビートルズのデッカ・オーディションの海賊盤を聴けば、A&Rマンのディック・ロウがビートルズではなく、ブライアン・プール&ザ・トレメローズを選んだことに理解できる。この演奏にはびっくりさせるような深みや発展を示唆するものがほとんど見受けられない」と評している。
1963年1月16日、マンチェスターにあるプレイハウス・シアター(英語版)で、BBCラジオの番組『Here We Go』用のセッションが行なわれ、本作と「チェインズ」、「プリーズ・プリーズ・ミー」、「アスク・ミー・ホワイ」の4曲が演奏・録音された。この日の演奏は同月25日に放送されたが、本作のみ放送時にカットされた。1969年1月に行なわれたゲット・バック・セッションでは、他の楽曲とのメドレーとして演奏された。
1962年1月1日のデッカ・レコードのオーディション時の演奏は、1991年に発売された海賊盤『The Original Decca Tapes & Cavern Club Rehearsals 1962』に収録された。同作に収録された音源は、テープの回転速度が半分ほど落とされているが、同じく海賊盤の『March 5, 1963 plus the Decca Tape』には回転速度を修正し、音質も向上させた音源が収録された。その後、1995年にアップル・レコードから発売された『ザ・ビートルズ・アンソロジー1』に収録された。
クレジット
※出典
その他のアーティストによるカバー
脚注
出典
参考文献
外部リンク