ショッツ線はグラスゴー・セントラル駅とエディンバラ・ウェイヴァリー駅をショッツ(英語版)を経由して結ぶイギリス、スコットランドの鉄道路線である。
グラスゴー・セントラルからアディンストン(街(英語版))まではウェスト・コースト本線と線路を共有しており、ミッドカルダー信号所でウェスト・コースト本線エディンバラ支線に合流する。2019年4月に全線の電化が完成した。
グラスゴー - エディンバラ間の鉄道路線はショッツ線を含めて5本存在するが、ショッツ線は所要時間がグラスゴー - フォルカーク - エディンバラ線(英語版)(グラスゴー・クイーンストリート駅発着・フォルカーク経由)の約1.5倍であり、都市間連絡路線としてはあまり用いられていない。
歴史
路線の大部分は旧カレドニアン鉄道の路線であり、ヘイマーケット - エディンバラ・ウェイヴァリー間のみが旧ノース・ブリティッシュ鉄道であった。以下は構成部分の一覧である。
1963年のビーチング報告書で廃止の危機に瀕したが免れ、1965年9月にエディンバラ・プリンセス・ストリート駅(英語版)が廃止されるとヘイマーケット駅及びエディンバラ・ウェイヴァリー駅に移行した[1]。
グラスゴー・セントラル - ショッツ間はファースト・スコットレールに引き継がれるまでストラスクライド旅客輸送局(英語版)の路線であった。
電化
ショッツ線は2019年4月に全線の電化が完成した[2][3][4]。なお、以下の区間はウェスト・コースト本線およびアーガイル線(英語版)との共有の関係上以前から電化されていた。
- グラスゴー・セントラル - ホリータウン - ウェスト・コースト本線・アーガイル線
- カークニュートン - エディンバラ・ウェイヴァリー - ウェスト・コースト本線エディンバラ支線
ダイヤ
平日・土曜
各駅停車と急行列車が毎時1本ずつ、合計毎時2本運行される。急行列車の停車駅はグラスゴー・セントラル、べルシル、ショッツ、ウェスト・カルダー、リヴィングストン・サウス、ヘイマーケット、エディンバラ・ウェイヴァリーであり、所要時間は各駅停車に比べ33分短縮され65分となっている[5][6]。
日曜
各駅停車が2時間に1本運転される。
クロスカントリー
貨物列車を除き、ほとんどの列車がスコットレールによって運行されるが、クロスカントリーの列車の一部もショッツ線を使用する。運転士の資格保持のための回送列車と工事迂回が中心であるが、土曜日に1本だけ定期営業列車が設定されている。なお、この列車はグラスゴー・セントラルからヘイマーケットまでノンストップであり、ショッツ線内では停車しない。
車両
旅客列車の大半は156形で運行されており、一部に158形が使用される。また、電化の完成に伴い、2019年4月23日から385形の使用が開始されたが、全列車の電車化には至っていない[7][8]。カーステアーズ経由の列車は380形で運行される。
貨物列車は主に66形によるけん引で運行される。
脚注