サントーニャ(スペイン語: Santoña)は、スペイン・カンタブリア州のムニシピオ(基礎自治体)。大西洋のビスケー湾にあるサントーニャ湾(スペイン語版)に面している。
地理
カンタブリア州の州都サンタンデールからの距離は約45km。平原と山岳地帯の二つに区分され、自治体東端にはブシエロ山(スペイン語版)がある。北岸にはベリア海岸(スペイン語版)があり、サントーニャ湾の湾口は湿地帯となっている。サントーニャ湾の北側にサントーニャが、南側にラレドがあり、ラレドはカンタブリア州東部の中心都市である。広大な塩性湿地および草地、砂浜、砂丘、崖およびオークの森林があるサントーニャ湿地自然公園(スペイン語版)は豊かな生物多様性を有しており[1]、イベリア半島北部の水鳥の重要な生息地として1994年にラムサール条約登録地となった[2]。サントーニャの海岸線には入江、灯台、崖などがある[1]。ブシエロ山はサントーニャ湾に近く、神話の舞台となっている[1]。
地区
歴史
重要な宗教建築物には、ロマネスク建築のサンタ・マリーア・デル・プエルト教会(スペイン語版)、サンタ・マリーア・デル・プエルト修道院などがある[3]。サンタ・マリーア・デル・プエルト教会は13世紀から17世紀に建設され、15世紀にフランドル画家が描いたサン・バルトロメの装飾画がある[3][1]。この装飾画はスペインでも有数の規模を持つ[1]。サンタ・マリーア・デル・プエルト修道院は郡内だけでなく、カンタブリア地方東部の他地域にも影響力を持っている[1]。
15世紀後半にはサントーニャ出身の地図製作者のフアン・デ・ラ・コサ(英語版)が活躍し、彼の海図はアメリカ大陸航海にも用いられた[1]。歴史的にサントーニャ港はカンタブリア地方有数の港であり、1774年にはこの郡の主都とされた[1]。19世紀半ばには現代的な港が築かれ、今日ではサンタンデール港に次いでカンタブリア州で第2位の水揚量・水揚金額を持つ港となっている[1]。
産業
サントーニャは漁業や缶詰産業で発展した町であり[1]、ツナ(マグロ)缶やオリーブオイルに漬けたアンチョビ(イワシ)缶が輸出されている[3]。サントーニャ港はカンタブリア海(ビスケー湾南部)の主要な缶詰輸出港であり[3]、カンタブリア地方最大の缶詰輸出港である[1]。サントーニャ港は戦略的重要性を持っており、周囲のブシエロ山には複数の軍事要塞(サントーニャの要塞群(スペイン語版))が建設されている[3][1]。サン・マルティン要塞は今日でも良好な保存状態であり、その他にはサン・カルロス要塞、マソ要塞、ナポレオン要塞がある[3][1]。
人口
政治
議会
政党 |
2003 |
2007 |
2011
|
得票数 |
得票率 |
議席 |
得票数 |
得票率 |
議席 |
得票数 |
得票率 |
議席
|
スペイン社会労働党(PSOE)
|
3,270 |
45.21 |
9 |
3,295 |
48.34 |
9 |
2,144 |
34.15% |
7
|
国民党(PP)
|
2,316 |
32.02 |
6 |
2,183 |
32.02 |
6 |
2,007 |
31.97 |
6
|
カンタブリア地域主義党(PRC)
|
793 |
10.96 |
2 |
704 |
10,33 |
1 |
601 |
9.57 |
2
|
スペイン・ファランヒスタ運動(MFE)
|
- |
- |
- |
489 |
7.17 |
1 |
409 |
6.13 |
1
|
連合・進歩・民主主義(UPyD)
|
- |
- |
- |
- |
- |
- |
807 |
12.10 |
2
|
首長
首長一覧(1979-)
任期
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首長名
|
政党
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1979–1983
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1983–1987
|
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1987–1991
|
|
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1991–1995
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1995–1999
|
|
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1999–2003
|
|
|
2003–2007
|
María del Puerto Gallego Arriola
|
スペイン社会労働党(PSOE)
|
2007–2011
|
María del Puerto Gallego Arriola
|
スペイン社会労働党(PSOE)
|
2011–2015
|
Sergio Abascal Azofra
|
スペイン社会労働党(PSOE)
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2015–2019
|
|
|
2019–2023
|
n/d
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n/d
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2023–
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n/d
|
n/d
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出身者
姉妹都市
ギャラリー
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サンタ・マリーア・デル・プエルト教会
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アバストス市場
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マリーナ
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フライレ山の頂上
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脚注
外部リンク