2005年3月17日発売。EOS Kiss Digitalの後継機種。新設計のシャッターユニット(フィルム巻上げ音に似たシャッター音を発する)やシャーシ、小型バッテリーの採用によりボディの小型軽量化を実現、有効画素数もEOS 20Dに迫る800万画素にまで向上した。
アメリカでの名称はEOS DIGITAL REBEL XT、ヨーロッパ、アジア、オセアニアでの名称はEOS 350Dである。また、販売促進用としてNew EOS Kiss Digitalの名称も用いられ、当初よりシルバーとブラックの2種類のボディが用意された。
主な仕様(初代との変更点のみ)
撮影素子:22.2×14.8mmAPS-CサイズCMOSセンサー
有効画素数:約800万画素(総画素820万画素)
記録画素数:3456×2304 (RAW)、3456×2304 (L)、2496×1664 (M)、1728×1152 (S)
2006年9月8日発売。EOS Kiss Digital Nの後継機種。キヤノンのデジタル一眼レフでは初の、ローパスフィルタ上のゴミを振動で除去する機能が搭載された(原理はオリンパス E-1などとほぼ同様)ほか、画素数も上位機種のEOS 30Dを上回る1,010万まで引き上げられた。
アメリカでの名称はEOS DIGITAL REBEL XTi、ヨーロッパ、アジア、オセアニアでの名称はEOS 400Dで、先代同様、当初よりシルバーとブラックの2種類のボディが用意された。
2008年3月21日発売。EOS Kiss Digital Xの後継機種であり上位機種(EOS Kiss Digital Xは2008年6月まで併売、その後EOS Kiss Fへ)。有効画素数1,220万画素のCMOSセンサー、DIGIC III、ライブビューを搭載する。なお、銀塩EOS Kissシリーズが2007年をもって生産終了したことから、本モデルより機種名から「デジタル」が省かれた。また、ブラックボディのみとなるほか、記録媒体もSDHC/SDカードとなる。レンズキットに用意されるレンズには手ぶれ補正機構(IS)を持つモデルを用意する。北米ではEOS REBEL XSi、ヨーロッパ、アジア、オセアニアではEOS 450Dの名称で販売される。
2008年6月27日発売。Kiss X2の廉価版の位置づけの機種。X2発売後も低価格モデルとして併売されていたEOS Kiss Digital Xの販売戦略上の後継機種といえる。北米ではEOS REBEL XS、ヨーロッパ、アジア、オセアニアではCanon EOS 1000Dの名称で販売される。
EOSシリーズ(デジタル)では最軽量ボディを誇る。
X2と比較すると、DIGIC IIIやライブビュー、手ぶれ補正レンズの標準搭載などは据え置きながら、モニターサイズ(2.5型、
約23万画素)や画素数(1010万画素)をEOS Kiss Digital Xと同一化、一部モードでの連写性能を落とすなどのスペックダウンを施し、X2より低価格かつ小型軽量にしたモデルである。
初代EOS Kiss Digital/EOS Kiss Digital Nや銀塩カメラからの買い替え層も狙っている。当然X2もそのまま併売されるので、以降キヤノンのエントリー機が2ラインになった。記録媒体はX2に引き続きSDHC/SDカードとなり、これによりソニー・オリンパス以外の全社がデジタル一眼レフのエントリーモデルではSDカードを使用することになった。また、本モデルは発売開始当初、レンズ2本のダブルズームキットが用意されていなかったが、2008年9月5日より発売された。
なお、これはフィルムカメラ時代のEOS Kiss LiteとEOS Kiss 5及びその後継のEOS Kiss 7の関係に近い。また、ターゲットも上記のようにフィルムカメラユーザーも視野に入れたものであることから2007年半ばをもって生産終了した銀塩Kissの後継機ともいえる。
2011年3月3日発売。EOS Kiss X4の後継にあたる機種。北米ではEOS REBEL T3i、ヨーロッパ、アジア、オセアニアではCanon EOS 600Dの名称で販売される。有効画素数は、約1,800万画素で、新たにバリアングル液晶となった。また、これまでの全自動に加えピクチャースタイルも自動判別するシーンインテリジェントオートや動画デジタルズームを搭載するほかは、スペックはキヤノン EOS 60Dと同等である[4]。
主な仕様(Kiss X4との変更点のみ)
記録画素数:Kiss X4のL, M, S (S1) に1920×1280 (S2), 720×480 (S3) が加わる。
2012年6月22日発売。EOS Kiss X5の後継にあたる機種。北米ではEOS REBEL T4i、ヨーロッパ、アジア、オセアニアではCanon EOS 650Dの名称で販売される。有効画素数は約1,800万画素とKiss X4以来据え置かれているが、動画記録に適した新AFシステム「ハイブリッドCMOS AF」と、EOS DIGITALで初めてとなるタッチパネル液晶を搭載する。また、動画サーボAFが可能となり、ステッピングモーターを搭載したレンズ[8]を使用することで、AF駆動音を気にすることなく、スムーズな動画撮影が行える[9][10]。