原題はLes Exploits de Feu Follet。エミール・コールが手掛け、1911年末にフランスで公開されたのち、1912年(明治45年)4月に東京市の映画館で公開された短編アニメ映画。フランスでは既にDVD化されている。「ニッパールの変形」と題された作品の内容については伝わっていなかったが、2013年1月にドイツのバイエルン州立図書館に勤務するフレデリック・S・リッテン研究員が、1912年のイギリスの映画雑誌の記載内容をもとに、1911年公開の「Les Exploits de Feu Follet」と同一であることを突き止めた。人物が亀や月と戦った揚げ句にサメにのみ込まれる3分半のモノクロ無声映像で、手描きと切り絵を組み合わせてコマ撮りした。当時、日本人が初めて観た作品で、日本アニメ史の出発点ともいわれる。