インカタ自由党(インカタじゆうとう、英語: Inkatha Freedom Party, "IFP")は、南アフリカ共和国の政党。
概要
2024年議会選挙における地域別で見たIFPの支持割合。
ズールー人の権利を主張する主要政党のひとつ。クワズール・ナタール州議会において第二党である。
歴史
ズールー人内の大部族・ブテレジ族の族長で当時のズールー王グッドウィル・ズウェリティニの叔父にあたるマンゴスツ・ブテレジによって1975年発足。
当初はアフリカ民族会議と共闘関係にあったが、1980年代初頭から対立するようになり、バンツースタンのクワズールー自治領の与党となり、南アフリカ防衛軍(英語版)と協力してアフリカ民族会議を攻撃するようになった。これは当時のピーター・ウィレム・ボータ首相とマグナス・マラン(英語版)国防相の画策した白人による分割統治に加担したと批判された[2]。
アパルトヘイト体制終結後初の総選挙では得票率10.54%、400議席中43議席を獲得して第三党となり、アフリカ民族会議(ANC)との連立政権に加わった。以後の選挙では低落傾向にあり、2019年の総選挙では得票率3.38%、14議席にとどまっている。
2024年の総選挙では3議席増となる17議席を獲得し、同選挙で大幅に議席を減らしたANCとの連立政権に民主同盟(DA)などと共に参加することとなった。
脚注
外部リンク