イオンモール四日市北(イオンモールよっかいちきた)は、三重県四日市市にあるショッピングセンターである[2]。
歴史
四日市市松原地区富州原町にあった東洋紡績(現:東洋紡)富田工場は、繊維業界の低迷を受けて1997年(平成9年)に閉鎖された[2]。
2001年(平成13年)1月27日、工場跡地にジャスコ四日市北ショッピングセンターが開業した[1]。施工は大林組。[要出典]開業時にはジャスコ四日市北店を核店舗、ホームセンターのディオワールド四日市店を準核店舗として、約60店舗の専門店が出店していた[1]。
2011年(平成23年)3月1日、イオングループの総合スーパーがイオンに店名統一されたことで[5]、核店舗のジャスコ四日市北店はイオン四日市北店に改称した。
同年からイオンの大型ショッピングセンターはイオンモールという名称への統一が行われたことで[6]、同年11月21日にはショッピングセンターの名称もイオンモール四日市北に変更された[3]。
2013年(平成25年)11月からイオンリテールの運営していた大型ショッピングセンターをイオンモールの運営に委託することになった[6]ことに伴って同社の管理運営に移行している。
施設
テナント
レンガ練・別練のうち中央の1棟は国登録有形文化財である、旧東洋紡績株式会社富田工場原綿倉庫はレンガの建築物で、改装されて店舗となっている[2]。
レンガ棟のうち両脇の2棟はそれに合わせた形でショッピングセンターの開設時に造られた新しい建物となっている[2]。
レンガ棟
2000年(平成12年)4月には煉瓦造の原綿倉庫(長さ55m、幅20m、高さ10m)が登録有形文化財に登録された。この倉庫は内側から鉄骨で補強され、2001年(平成13年)の開店時には飲食店や簡易保育所、体操教室などが入居した[2]。
なお、この倉庫の両脇には外観を似せた煉瓦風の建物が各々1棟ずつ計2棟立てられ、それらを合わせてレンガ棟としている。レンガ棟全体が古い建物ではない[2]。
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東洋紡績富田工場が転用されたレンガ棟
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東洋紡績富田工場が転用されたレンガ棟
ビオトープ公園
駐車場の一角にはビオトープ公園がある。この場所は東洋紡績富田工場の時代に神社だった場所であり、潜在自然植生を考慮した草木の他に、鳥類の餌となる実のなる木を植栽している[7]。この公園の整備に伴って神社関連の祠はすべて撤去されており、神社としての機能は失われている[7]。
地元の松原の石取祭の際には当施設の駐車場が祭車の出発点となっている[8]。
脚注
- ^ a b c d e f g “ジャスコ、四日市北SCオープン”. 日本食糧新聞(日本食糧新聞社). (2001年2月9日)
- ^ a b c d e f g 荒川盛也 (2013年(平成25年)2月7日). “産業遺産を歩く(第2部)旧東洋紡績富田工場原綿倉庫<5>”. 読売新聞 (読売新聞社)
- ^ a b 『11月21日 (月) モール型SC名を「イオンモール」に名称統一します』 イオン (2011年10月27日)
- ^ a b 『平成24年度 大規模小売店舗立地法 法第6条第2項(変更)届出の概要 2014年3月末』 (経済産業省) (2014年5月1日)
- ^ “新生イオン誕生控え、サティとジャスコが合同で「入社式」/茅ケ崎”. 神奈川新聞(神奈川新聞社). (2011年2月28日)
- ^ a b “イオン、大型SCの運営を一元化 イオンモールに集約へ”. 日本経済新聞(日本経済新聞社). (2013年10月24日)
- ^ a b 『ピオトープ事例紹介』 三重のビオトープ 第8号 (三重県環境保全事業団) (2002年3月29日)
- ^ 『松原の石取祭り』 富洲原地区市民センターだより 平成25年7月5日号 (富洲原地区市民センター) (2013年7月5日)
参考文献
関連項目