ねこねこソフト は、株式会社 ソルジャーブルーによるアダルトゲーム のブランド 。同人ソフト サークル 「ステージなな」が母体となった。
概要
アダルトゲーム業界にあってなお独特の存在感を持つメーカーであったが、2006年 (平成18年)5月26日 に発売された『Scarlett 』を最後の作品として、同年10月1日を以って活動を停止した[ 1] 。ただし、後述の「コットンソフト 」はソルジャーブルーブランドであり、会社 が清算 されたわけではない。
活動停止前の最後の公的活動は、2006年 (平成18年)8月11日 - 13日に行われたコミックマーケット 70への参加であった。その後、ファン向けに製作したCD集『ねこサウンドコレクション』が活動停止前の最後の製品である(公式サイト 上での通販 限定商品)。
なお、活動停止発表以降の公式サイトは2006年 (平成18年)9月末までの更新とし、同年10月1日よりサポート、トップページ、MMR日記(スタッフ日記)のみを残す縮小運営に切り替わっていた(「何か情報がある時だけお知らせする程度」とあり、TOP絵とMMR日記も時たま更新されていた)。
ねこねこソフトのスタッフはまた同じメンバーでゲーム制作を続けたいという意思を持っており、木緒なち を中心として新規ブランドの「コットンソフト」を立ち上げた。ただし、ねこねこソフト中心人物の片岡とも は「コットンソフト」の活動に参加しなかった。
活動停止から1年9ヶ月のブランクを経た2008年 (平成20年)7月16日 、公式サイトにて活動再開を発表した(再開日付は2008年 (平成20年)7月15日 付)。今後は「作りたいモノがあり、作れる状況にあり、PCプラットが最も似合うと思える」時に、ねこねこソフトとして制作するとしている[ 2] 。
2008年 (平成20年)11月30日 から、過去作品の一部ソフトウェアと『ねこサウンドコレクション』(ねこサントラ )について、自社通販による再発売を行っている。2009年 (平成21年)6月30日にはオフィシャルダウンロードストアを開設し、過去作品の一部ソフトウェアのダウンロード販売 を行っている。これらのソフトウェアは以前の通信販売とは異なり、受付期間の限定は行われていない。再発売されたソフトウェアはWindows Vista にも対応している。
2009年 (平成21年)9月18日には、活動再開後の第1作『そらいろ 』が、2011年 (平成23年)4月8日には、活動再開後の第2作『White 〜blanche comme la lune〜』が発売されている。
2014年 (平成26年)4月には、ねこねこソフト15周年を記念して、萌えエロに特化した新ブランド「こねこソフト」を設立[ 3] 。2015年 (平成27年)5月29日 には、ねこねこソフト15周年記念作品『すみれ』が発売された。
2018年 (平成30年)に、中国の四川省・成都市に拠点を置く「Nekoday」(成都猫之日网络科技有限公司)が発足し、2020年 (令和2年)1月には、日中合同制作による新作AVG『Christmas Tina ‐泡沫冬景‐』がNekodayブランドで発売された。『Christmas Tina』は中国で50万本を売り上げる大ヒットとなった[ 4] 。
2021年 (令和3年)には、湖北省・武漢市に拠点を置くYAMAYURI GAMESとの共同開発作品『神の国の魔法使い』を発表。
特徴
ぽんこつ
ねこねこソフトのほとんどのゲームに登場するキャラクター属性の一つで、おっちょこちょいで天然ボケのキャラクターが「ぽんこつ」と呼ばれる。
以下は各作品で「ぽんこつ」と呼ばれるキャラ。
White 〜セツナサのカケラ〜 - 宮原和泉(初代ぽんこつ)
銀色 - 狭霧(ぽんこつ亜種)
みずいろ - 早坂日和(2代目ぽんこつ。キング・オブ・ぽんこつ。日和先生とも呼ばれる/コンシューマー 版で追加された攻略ルートの日和は「新ぽん」と呼ばれる)
朱 - チュチュ(ぽんこつ亜種)
120円の夏 - なつみ(当初は名前が無く、「ハコネさん」または「夏ハコネ」と呼ばれた)
ラムネ - 近衛七海(3代目ぽんこつ継承者。七海先生とも呼ばれる)・佐倉裕美(コンシューマー版の「新・佐倉」のみ)
サナララ - 椎名希未(ぽんこつ度は低いが、のぞみ先生と呼ばれる)
Scarlett - アメリア・ウィークス(ややぽんこつ、またはぽんこつ子爵)
そらいろ - 友坂つばめ(七海の娘。東京ドーム 3杯分のぽんこつ。つばめ先生と呼ばれる)
当然ながら、キャラにより「ぽんこつ度」には差がある。2006年 (平成18年)3月16日 からウェブサイト 上で無料配布された『ぷちファンディスクみたいなの 』には「ぽんこつカウンター 2006年版 」が収録されており、ぽんこつ度に応じて以下のような順位づけがされている。
(MAX) 早坂日和 > 宮原和泉 > 近衛七海(以上3名は「王家の先生方」) > 新・佐倉 > アメリア(“ぽんこつ子爵”程度) > なつみ > 椎名希未 > 新ぽん(コンシューマー版の早坂日和) > チュチュ > 狭霧 (MIN)
みずいろシステム
みずいろ以降、ねこねこソフトの学園もののゲームで採用されているシステム。過去パートと現代パートに分かれており、過去パートでとった行動によって現代パートが変化するようになっている。
「みずいろシステム」の名前はそらいろのゲーム紹介で初めて使用された。
おかえしCD
ねこねこソフトのファンクラブ「しょんぼりファンクラブ」会員に対し不定期に送られていたCD。完全無料なのが大きな特徴であった。
おかえしCDの歴史
White おかえしFD
銀色 どうもありがとうですCD
みずいろ おかえしCDその1
みずいろ おかえしCDその2
FC おかえしCDその1
FC おかえしCDその3
FC おかえしCDその4
FC おかえしCDその5(銀色 完全版 (ボイス無し)同封版と、同封無し版の2種類存在する)
FC おかえしCDその5.5
ファンクラブ用小冊子
FC おかえしCDその6
(おかえしCDその2は欠番。スタッフの片岡とも がコミックマーケット限定で配ったもの(おかえしCDその1に近い内容らしい)を勘違いして数えたため)
White おかえしFDは、郵送時に一部ユーザーへMacフォーマットのブランクディスクが送られるトラブルがあった。
コミックマーケット出展
コミックマーケットにおいて第70回(2006年 (平成18年)夏)まで企業ブースに出展していたが、出展企業名を「ねーこねこソフト」や「ねこねこソフー」等とすることがしばしばあった。
また、出展時のスタッフはオリジナルのジャンパーを着ていたが、これには「ねこねこ製作所」と描かれていた。2008年 (平成20年)の活動再開後は、コットンソフトへの委託参加、現在は共同で出展している。
垂れ幕
ソフマップ なんばザウルス1号店で2002年 (平成14年)5月 - 2006年 (平成18年)5月の間、不定期でねこねこソフトの垂れ幕 が計7枚掲示された。主にゲーム発売前の時期に広告用で掲示されていたが、最初の垂れ幕は人気投票優勝記念で企画されたものである。
これらの垂れ幕に一番登場回数が多かったキャラは「メカ進藤」であった(隅の方に小さく登場することが多かった)。
作品一覧
主な参加スタッフ
太字 はコットンソフトに引き続き在籍
原画
シナリオ
脚注
関連項目
外部リンク