座標: 22h 02m 43.3s, +42° 16′ 40″
とかげ座BL (BL Lacertae, BL Lac) は、大きな光度変化を示す活動銀河核 (AGN) である。クーノ・ホフマイスターにより1929年に発見されたが[1]、当初は銀河系内の不規則型の変光星であると考えられていたため、変光星の命名規則に沿った名前が付けられている。1968年、この天体はデービッド・ダンラップ天文台で観測を行ったジョン・シュミットにより、光度変化の大きな電波源として同定された。また暗いながらもこの天体を取り巻く母銀河も発見された[2]。1974年、Oke(英語版) とジェームズ・E・ガンはこの天体の赤方偏移を測定し、後退速度 21,000 km/s、z=0.07 という値を導出した[3]。
とかげ座BLは「とかげ座BL型天体」(BL Lac 天体)と呼ばれるブレーザーの代表的な天体である。この天体の可視光スペクトルには、クエーサーに特徴的な幅の広い輝線が存在しない。しかし稀に弱い輝線が存在することもある。
とかげ座BLの実視等級は、比較的短期間のうちに14等から17等まで変動する。天球上での座標は赤経 22h 02m 43.3s、赤緯 +42° 16′ 40″である。
脚注
- ^ Hoffmeister, Cuno (1929), “354 neue Vera"nderliche”, Astronomische Nachrichten 236: 233, doi:10.1002/asna.19292361502, https://ui.adsabs.harvard.edu/abs/1929AN....236..233H/abstract
- ^ Schmitt, John L. (May 1968), “BL Lac identified as a Radio Source”, Nature 218: 663, doi:10.1038/218663a0, http://www.nature.com/nature/journal/v218/n5142/pdf/218663a0.pdf
- ^ Oke, J. B.; Gunn, J. E. (1974), “The Distance of BL Lacertae”, Astrophysical Journal Letters 189: 5, doi:10.1086/181450, https://ui.adsabs.harvard.edu/abs/1974ApJ...189L...5O/abstract
外部リンク