ウォークマンケータイ W42S(だぶりゅーよんにーえす)は、ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ(現・ソニーモバイルコミュニケーションズ)によって開発された、auブランドを展開するKDDIおよび沖縄セルラー電話のCDMA 1X WINの携帯電話端末である。
特徴
同社の日本向け端末初の『ウォークマンケータイ』として開発された[注釈 1]。
本体内部に1GBのメモリを搭載し、au LISTEN MOBILE SERVICEで取り込んだ曲や、ダウンロードした着うたフルを、最長30時間連続再生可能である。また、LISMOの他にM.Sミュージックも搭載し、ATRAC3を再生できる。ATRAC3ファイルの管理にはSonicStage CPを用いるが、SonicStage CPの楽曲を内蔵メモリに転送することはできず、メモリースティック Duo / PRO Duoにのみ転送できる[注釈 2]。またATRAC3plusの再生は、W42Sは対応せず、W43Sからサポートされた。最大4GBのメモリースティックPRO Duoに対応。
管理した楽曲の操作は、付属のリモコンのほか、端末最下部に搭載された「ミュージックシャトル」でも行える。
CMキャラクターには以前に引き続きDef Techが起用され、CMの音楽にLift Upが使われた。
なお、同社がau向け端末にW32S、W41Sと続けて採用していたEZ FeliCaを同端末では採用しなかった理由として、開発者インタビューによれば、『「音楽」というコンセプトに注力する中、音楽再生に必要なベーシックな性能を追い求めた結果』としている[1]。ただし、次機種のW43S以降の同社端末ではWalkman Phone Xminiを除き、直接後継機のウォークマンケータイW52Sも含めてEZ Felicaは搭載され続けている。
以前発売されたW31Sはスライド式であり、W42Sもスライド式であるが、W31Sはワンプッシュスライド機構、同端末はスライドアシスト機構を採用しており、スライドの仕方には違いがある。なお、W42SはW4*シリーズ唯一のスライド式である。
2007年(平成19年)6月には、このW42Sの事実上の後継機となるW52Sが発売された。
本端末はA5515Kに続き800MHz帯のほかに2GHz帯をサポートする。WINとしては初めてのマルチバンド対応の音声端末でもある。ただし新800MHz帯はサポートされないため、旧800MHz帯の停波後は一部サービスを除き使用不可となった。
沿革
対応サービス
不具合
2007年3月27日に以下の不具合の修正がケータイアップデートにより行われた[2]。
- EZサービスの初期設定に失敗し、Eメールを受信できない場合がある
脚注
注釈
出典
関連項目
外部リンク