VEON(ヴィーオン、またはヴェオン)は、オランダで登録されている企業グループで、もともとロシアの移動体通信ネットワーク会社、ヴィンペルコム(VimpelCom)と呼ばれていた。
概要
VEONは旧称ヴィンペルコム(VimpelCom)で、現在はオランダに籍を置く多国籍電気通信サービス会社である。[3]主にアジア、アフリカ、ヨーロッパの地域でサービスを運営している。加入者数では、世界第13位の移動体通信事業者で[4]、イタリア、アルジェリア、バングラデシュ、ジョージア、カザフスタン、キルギスタン、パキスタン、ロシア、ウクライナ、ウズベキスタンを含む9つの市場で事業を展開している。各国の携帯電話ネットワークは英語でビーライン(Beeline)、キーウスター、Wind、Djezzy、Jazz Pakistan、Banglalinkなどとしている。
ロシア語のヴィンペル(вымпел)は、軍艦などが掲げる長三角旗「ペナント」の意味がある。
現在新興財閥のアルファ・グループのLetterOne社(ルクセンブルク籍)が大株主になっている[5]。
短史
VEONの前身は、ロシアの公共株式会社旧ヴィンペルコム(PJSC VimpelCom)で、1992年にロシアの実業家ドミトリ・ズィーミン(Dmitry Zimin)とアメリカの実業家オーギー・ファベラ2世(Augie K. Fabela II)によって設立された[6]1996年にはニューヨーク証券取引所へ上場され、これは同取引所に上場された初めてのロシアの会社であった。2009年、同社の株主であるノルウェーのTelenorとロシアの新興財閥アルファ・グループは、キーウスター(ウクライナの無線ネットワーク事業者)と合併してヴィンペルコム(VimpelCom Ltd.)を設立した[7]。2013年9月、同社はニューヨーク証券取引所の上場を辞めて、NASDAQ上場に変えた[8]。
2017年2月、同社は現在の名前VEONに変更して[9]、4月3日に翌日ユーロネクスト・アムステルダムに上場することを発表した[10]。
参照項目
脚注
外部リンク