「THIS IS IT()」は、マイケル・ジャクソンとポール・アンカの共作による楽曲。初出は楽曲名「I Never Heard」として、1991年発売のSa-Fireのアルバム『I Wasn't Born Yesterday』に収録。
ジャクソンの楽曲としては、没後初めて公開された作品であり[3]、2009年10月12日に全世界に向けて公式ウェブサイトで公開配信された[4]。発売元のエピック・レコードからはシングル発売予定とアナウンスされていたが[3][5]、シングル販売はキャンセルされアルバム販促のプロモーション配信のみに終わった[4]。同名の映画『マイケル・ジャクソン THIS IS IT』のサウンドトラック、『マイケル・ジャクソン THIS IS IT』にアルバム・ヴァージョンとオーケストラ・ヴァージョンの2トラックが収録されている。同映画ではエンドクレジットで使用されている[3]。
2010年度の第53回グラミー賞にて「最優秀男性ポップボーカル」にノミネートされた[6]。
楽曲の経緯
本楽曲は、お蔵入りになったらしきテープに、新たにザ・ジャクソンズのバックコーラスと新しいオーケストラ編曲を付けて完成したものである。ただ、この楽曲が、いつ制作されたかなどはソニー内部でもはっきり分からず『Dangerous』と同時期くらいではないかと判断していたが、楽曲的に『Off The Wall』の時期という話もあった[7]。
ところが、10月12日に楽曲が解禁されると、この作品はプエルトリコ人歌手Sa-Fire(英語版)が1991年に発表した「I Never Heard」と同じ楽曲ではないかという疑惑が発生する[8]。
これに呼応する形で、この楽曲で共同制作者としてクレジットされていたポール・アンカが「これは元々、1983年にマイケルとのデュエット曲として制作したものだ」と抗議し、直ちに遺産管理人がアンカに謝罪した[9]。
この後、アンカに著作権の50%と、印税の公平な分配がされた[9]。もともとはジャクソンが、アンカのスタジオからデモテープを持ち帰ってしまったからだという[8]。この「I Never Heard」という曲はポールのアルバム「Walk A Fine Line」にジャクソンとのデュエット曲として、収録されるものだった[8]。しかし、『Thriller』の人気などでジャクソンが多忙となり、レコーディングが中断されてしまった[8][10]。
この件についてアンカは、「悪意があったとは思わない。うっかりミスだろう。(I don't think that anybody tried to do the wrong thing. It was an honest mistake.)」と語っている[11]。
楽曲参加者
以下のアーティストがこの楽曲に参加している[12]。
ミュージックビデオ
同年の12月27日に、スパイク・リー監督による公式ミュージックビデオが公開された[13]。製作にあたりリーはジャクソンの伝説的なキャリアに対する賛辞を込め、ジャクソンが生まれたゲーリーの生家への看板から始まり、幼少期、青年期、壮年期と彼の生涯を振り返るような内容となっている[13]。
脚注
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1970年代 |
71年 | |
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72年 | |
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73年 |
- 6. ウィズ・ア・チャイルズ・ハート
- 7. ミュージック・アンド・ミー
- 8. おしゃれな恋
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75年 |
- 9. ウィアー・オールモスト・ゼア
- 10. ジャスト・ア・リトル・ビット・オブ・ユー
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78年 | |
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79年 | |
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1980年代 |
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1990年代 |
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2000年代 |
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2010年代 |
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