SVCh(露: Снайперская Винтовка Чукавина、チュカビナ狙撃銃の意)は、ロシア連邦のカラシニコフ・コンツェルンによりリリースされたセミオート狙撃銃である。
ドラグノフ狙撃銃の後継として開発され、2022年ロシアのウクライナ侵攻により実戦配備が開始された[2][3]。
概要
AK-47の延長であったドラグノフと違い、レシーバーが反動を全て受ける金属製アッパー(上部)と、軽量なポリマー製ロアー(下部)に別れたAM-17/AMB-17アサルトライフルに準じる設計である[4][5]。
また、レシーバー一体型のピカティニーレールと折りたたみ式かつチークパッドの高さを調節可能なストックが標準装備されている[6]。
バレルは冷間鍛造のフリー・フローティングバレルで[7]、近距離戦闘でも取り回しがいい16.1インチからリリースされている。しかし、このバレルはドラグノフより遠距離への射撃が可能である[5]。
ロシア連邦軍に納入されたSVChは、ノヴォシビルスク機器製造工場が開発した1P97スコープを装着している。1P97スコープはHorus H59タイプのレティクルを採用し、3倍~15倍のズーム機能がある[8]。
バリエーション
- SVCh-308
- 7.62x51mm NATO弾使用モデル。
- SVCh-8.6
- .338ラプア・マグナム使用モデル。
- MR1
- 民間用モデル。
脚注
外部リンク