『Jump King』(ジャンプ・キング)は、Nexileが開発したアクションゲーム。プレイヤーは縦に長いマップで落下しないようにジャンプして頂上を目指す。2019年5月3日にMicrosoft Windows向けにSteamで発売され、2020年6月9日にNintendo Switch、PlayStation 4、Xbox One向けに発売された。
本作はその難度から大きな注目を集め、多数の動画配信者がプレイした。
システム
プレイヤーは様々な足場で構成されている縦に長いステージで頂上を目指す[4][5]。操作はジャンプと左右への移動の2種類のみであり、ジャンプの飛距離はボタンを押す長さによって36段階に変化する[6][7]。段差などで下に落ちることはあるが、ゲームオーバーに繋がる要素はない[5]。
「New Babe」「New Babe+」「Ghost of the Babe」の3つのコースが存在する[2]。
開発
開発元であるNexileのフェリックス・ワールストロムは、「『Jump King』はあなたを馬鹿にするために作られた」と述べた[1]。Nexileは、本作は「忍耐力を必要とする」ゲームであり、「怒り」をうまくコントロールする練習になるとコメントしている[6]。2019年5月3日にMicrosoft Windows向けにSteamで発売され[8]、2020年6月9日にNintendo Switch、PlayStation 4、Xbox One向けに発売された[9]。日本語版は2020年12月17日、Nintendo SwitchとPlayStation 4向けにPikiiから発売された[2]。
2024年7月には続編となる『JUMP KING QUEST』を開発していることが発表された[10]。
評価
レビュー収集サイトの『Metacritic』では、Nintendo Switch版とPlayStation 4版はともに「賛否両論または平均的」な評価を受けた[11][12]。『電撃オンライン』は「失敗しやすく、失敗に対するペナルティが重くなりうるゲーム性なので間違ってもストレスのたまらないゲームとは言えません」と述べる一方で、「次第に頭の中で描いた軌道どおりにジャンプが成功するシーンが増えていくことは間違いなく快感」であると評価した[5]。『ニンテンドー・ワールド・レポート』のスティーヴン・グリーンは、このゲームのデザインは本質的には良いものではないが、「自分自身とゲームとの間の個人的な挑戦として解釈することができれば、このプラットフォーマーはNintendo Switchにおけるよりユニークな体験を提供する」と評価した[13]。『スイッチ・プレイヤー』のオリバー・ロデリックは、このゲームが意図的に難しくデザインされていると指摘しつつも、「本当にしっかりしている」と表現した[14]。『ザ・デジタル・フィックス』のアンドルー・ショーはこのゲームの難度、サウンドトラック、「とても切り詰められているが、それでも鮮やかで刺激的な16ビットのアートスタイルと、同様にレトロな効果音」を称賛した[15]。『フィンガー・ガンズ』のポール・コレットは、ゲームに運の要素が全くないにもかかわらず、ゲームは「プレイヤーのスキルではなく、運に左右される」と評価した[16]。
本作はその難度から大きな注目を集め、多数の動画配信者がプレイした[17][18]。
本作のシステムと難度は『Getting Over It with Bennett Foddy』[19][20][21]や『Only Up!』[22][23]に似ていると言及されることがある。
脚注
- ^ a b Romano, Sal (February 26, 2020). “'Comically vicious vertical platformer' Jump King coming to PS4, Xbox One, and Switch in 2020” (英語). Gematsu. 2024年9月23日閲覧。
- ^ a b c “『Jump King』鬼畜難度のジャンプアクションがPS4/Switchで12月17日発売。クリスマスプレゼントにはゲーマーたちを失意のどん底に叩き込む怪作をどうぞ”. ファミ通 (2020年9月26日). 2024年9月26日閲覧。
- ^ “Jump King tactics platformer and Linux | Linux Game News • Jump King tactics platformer and Linux” (英語). linuxgamenews.com. 2024年9月23日閲覧。
- ^ Prescott, Shaun (2019年5月6日). “Five new Steam games you probably missed (May 6, 2019)” (英語). PC Gamer. 2024年9月23日閲覧。
- ^ a b c “ちょっとのジャンプミスでどこまで戻るの、あがががが。ルールは簡単なのに超高難度な鬼畜ゲー『ジャンプキング』、知ってる?【電撃インディー#119】”. 電撃オンライン (2021年11月2日). 2024年9月26日閲覧。
- ^ a b 松本隆一 (2020年12月17日). “「Jump King」が本日リリース。伝説のギャルを求めてひたすら頂上を目指す高難度アクション”. 4Gamer.net. 2024年9月26日閲覧。
- ^ 実存 (2020年9月26日). “壺男系理不尽アクション『Jump King』がNintendo Switch・PS4で2020年12月17日に発売へ。一度のミスで全てが無に帰す超難度アクション”. 電ファミニコゲーマー. 2024年9月26日閲覧。
- ^ @nexilegames (2019年4月26日). "2019年4月27日 1:19 のツイート". X(旧Twitter)より2024年9月27日閲覧。
- ^ Littlechild, Chris (2020年3月27日). “Critically Acclaimed Platformer Jump King To Be Released for Xbox One, PS4, and Switch” (英語). TheGamer. 2024年9月26日閲覧。
- ^ 或鷹 (2024年7月25日). “ぴっちぴちのギャルを迎えに,再び塔を登ろう。超高難度ジャンプアクションの続編「JUMP KING QUEST」,9月19日に早期アクセスを開始”. 4Gamer.net. 2024年9月26日閲覧。
- ^ a b “Jump King critic reviews (Nintendo Switch)” (英語). Metacritic. 2024年9月28日閲覧。
- ^ a b “Jump King critic reviews (PlayStation 4)” (英語). Metacritic. 2024年9月28日閲覧。
- ^ Green, Steven (2020年6月30日). “Jump King Review” (英語). Nintendo World Report. 2024年9月28日閲覧。
- ^ “Jump King Review” (英語). Switch Player (2020年6月16日). 2020年6月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年9月23日閲覧。
- ^ “Jump King” (英語). www.thedigitalfix.com. 2020年6月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年3月12日閲覧。
- ^ “Jump King Review – Jump Up, Jump Up and Fall Down” (英語). Finger Guns (2020年6月8日). 2024年9月23日閲覧。
- ^ “Jump King Becomes Latest Viral Hit With Twitch Streamers” (英語). Game Rant (2019年12月29日). 2024年9月23日閲覧。
- ^ “xQc rages at "broken" Jump King as 4 hour run ends in disaster” (英語). Dexerto (2021年8月10日). 2024年9月23日閲覧。
- ^ Moran, Miguel (2020年7月31日). “Jump King Review” (英語). TheSixthAxis. 2024年9月23日閲覧。
- ^ Prescott, Shaun (2019年7月9日). “Check out this speedrun of fiendishly tough platformer Jump King” (英語). PC Gamer. 2024年9月23日閲覧。
- ^ 結木千尋 (2020年5月28日). “配信者界隈でブーム&花江夏樹や古川未鈴も挑戦! “壺男の再来”『Jump King』の悪魔的魅力”. Real Sound. 2024年9月27日閲覧。
- ^ みお (2023年7月13日). “『Only Up!』で落ちたら水槽にドボン!緊張感がヤバすぎる海外ストリーマーの特殊プレイ”. Game*Spark. 2024年9月26日閲覧。
- ^ 重田雄一 (2023年7月4日). “『フォートナイト』版『Only Up!』が大人気に ユーザー制作ゲームながら同時接続者数は本家をはるかにしのぐ勢いを記録”. IGN Japan. 2024年9月26日閲覧。
外部リンク