Intel 440FX

Pentium Proマザーボードの例。中央がCPUのPentium Pro (Socket 8) で、その周囲に440FXチップセット(写真上から反時計回りに82442FX、82441FX、82371SB)が配置されている。

Intel 440FXは、Natomaの名称で知られるインテルが製造し、1996年に発売したPentium Proチップセット[1]。後にPentium II用としても用いられた[1]

Intel 450KXチップセットの後継であり、EDO DRAMBEDO DRAMを新たに使用可能とした[1][2]。加えてL2キャッシュをCPUが持つことによりチップセットから省き、過去に発生していたキャッシュメモリによるトラブルを解決していた[2]

82441FX(PMC:PCI and Memory Controller)、82442FX(DBX:Data Bus Accelerator)、82371SB(PIIX3:PCI ISA IDE Xcelerator)の3チップで構成され、オプションとして82093AA(I/O APIC:I/O Advanced Programmable Interrupt Controller)を組み合わせてデュアルプロセッサー構成を採用することも可能であった[3][2]

後継チップセットは1997年に発売された、Intel 440LXである[1]

仕様

最大メモリ1GB、対応ソケットはSocket 8Slot 1FSBの動作周波数は66MHzであった[2][1]PCIUSB1.1をサポートする一方、APMSDRAMへの対応は欠いていた[2]

脚注

  1. ^ a b c d e 大原雄介 (2009年11月16日). “ロードマップでわかる!当世プロセッサー事情 第27回 PCI登場から440BXまで Intelチップセットの歴史 その1”. ASCII.jp. 角川アスキー総合研究所. 2020年11月8日閲覧。
  2. ^ a b c d e Anand Lal Shimpi (1997年8月1日). “Intel 440FX”. 2020年11月8日閲覧。
  3. ^ INTEL 440FX PCISET 82441FX PCI AND MEMORY CONTROLLER (PMC) AND 82442FX DATA BUS ACCELERATOR (DBX)” (PDF). インテル. pp. 1, 7. 2017年1月31日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年11月8日閲覧。

外部リンク

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