HD 180902は、いて座の恒星で8等星。太陽系外惑星が発見されている。
概要
K0のスペクトルを持つ巨星または準巨星で[1]、ガイア計画で観測された年周視差によると地球から約342光年の位置にある[注 1]。
2010年、カリフォルニア大学、カリフォルニア工科大学などの共同研究グループは、ケック天文台を使った視線速度法によって、木星質量の1.6倍前後の質量を持つ太陽系外惑星HD 180902 bが存在するという研究結果を発表した[3]。さらに2019年には、木星の約10分の1の質量のHD 180902 cが存在するとする研究結果が発表されている[2]。
名称
2019年、世界中の全ての国または地域に1つの系外惑星系を命名する機会を提供する「IAU100 Name ExoWorldsプロジェクト」において、HD 180902 と HD 180902 b はカーボベルデ共和国に割り当てられる系外惑星系となった[5]。このプロジェクトは、「国際天文学連合100周年事業」の一環として計画されたイベントの1つで、カーボベルデ国内での選考、国際天文学連合 (IAU) への提案を経て、2019年12月に最終結果が発表される予定である[6]。
脚注
注釈
- ^ a b c パーセクは1 ÷ 年周視差(秒)より計算、光年は1÷年周視差(秒)×3.2615638より計算
- ^ 視等級 + 5 + 5×log(年周視差(秒))より計算。小数第1位まで表記
出典