H/PJ-45 130 mm艦砲(H/PJ-45 130ミリメートルかんぽう、中国語: H/PJ-45单管130毫米舰炮)は、中華人民共和国で開発された艦砲。昆明級駆逐艦(052D型)などに搭載されている。なお形式名についてはH/PJ-38とする資料もある。
概要
中国駆逐艦は、国産第一号である051型(旅大型)ではソビエト連邦製のSM-2-1を山寨化した58口径130mm砲(76式)を採用したが、これは大戦中に開発された緩射砲であった。その後、1990年代末にロシア海軍のソヴレメンヌイ級駆逐艦を購入すると、これに搭載された70口径130mm連装速射砲(AK-130)も導入されたが、こちらは性能こそ優れているものの、砲塔重量が100トン近いため、搭載できる艦は限られた。このため、ミサイル駆逐艦の国産化に着手した直後は、フリゲートと同じくフランスの100mmコンパクト砲を山寨化した55口径100mm単装速射砲(H/PJ-87)が搭載されており、また1999年に旅大型を近代化改装した際には58口径130mm連装砲を56口径100mm連装砲(H/PJ-33B)に換装するなど、130mm砲の運用を縮小するような動きもあった。
その後、2005年頃より、中船重工713研究所(郑州机电工程研究所)は、AK-130の技術を踏まえた軽量130mm砲の開発に着手した。単装化するとともに、旋回・俯仰装置などを新規設計することで、砲塔重量は半減した。また砲盾はステルス性を意識した設計になった。なお砲弾は、通常砲弾とともに、新しいレーザー誘導砲弾も使用可能とされている。
比較
採用国と搭載艦
- 中国人民解放軍海軍
脚注
注釈
- ^ 遠隔操作
- ^ 必要に応じて2名の砲員による砲側射撃も可能
- ^ 性能向上型、IROF改修を行うことで100発
- ^ LRLAP弾
- ^ 対空で18,000 m
- ^ a b c 通常砲弾
- ^ 対水上で15,000 m、対空で7,000 m
- ^ 対水上で12,000m、対空6,000m
- ^ HCER-BB弾
出典
- ^ 砲塔内は無人で、装填手は砲塔下方の装填室で砲弾を装填する。
参考文献
関連項目