G.M.O.レコード(G.M.O. Records)は、1986年に創立されたアルファレコード(現:ソニー・ミュージックレーベルズ)のレコード・レーベルである。G.M.O.は「Game Music Organization」の略。
ゲームミュージックのサウンドトラックを中心に作品をリリースしてきた。
沿革
前期
史上初のゲーム音楽サウンドトラック『ビデオ・ゲーム・ミュージック』などをリリースしてきたアルファレコード内に設立され、1986年5月25日に第一弾『ファミコン・ミュージック』を発売。当時『スーパーマリオブラザーズ』の大ヒットにともない、同ゲームの音楽作品が多数リリースされていたが、G.M.O.レコードは以降アーケードゲームの音楽を中心に、サウンドトラック作品をリリースしていく。
同レーベルにはファンクラブ「GMOアソシエイツ」も存在。大手ゲームメーカーのみならず、中堅メーカーにまで裾野を広げてアルバムをリリースし、黎明期のゲームミュージックを支えてきた。
しかし、同レーベルの中心人物だった小尾一介、大野善寛らが独立し、1988年6月、ポニーキャニオン内に「サイトロン・レーベル」を創設。ほぼ全てのゲームメーカーのほか、ファンクラブ[1]も同レーベルに移籍した。
後期
その後、同年は8月にコナミのベストアルバム、12月から翌1989年1月にかけてアイレムの3作品のシングルをリリース。さらに4月には、古代祐三の独立後初の作品『ザ・スキーム』のアルバムを発売する。
以降、古代祐三作品を中心に、引き続きゲームミュージックのサウンドトラックをリリースしていく。
しかし、アルファレコードがアルファミュージック(現:ソニー・ミュージックレーベルズ)に解称した1994年を最後に、活動は途絶える。
なお、一部タイトルは2000年以降、「ゲームサウンドレジェンドシリーズ」としてサイトロンディスクよりCDが復刻[2]販売された。
発売されたタイトル
前期
下記1986年発売のタイトルはアナログ盤・カセットテープより約1ヶ月遅れてCDが発売された。
タイトー・ゲーム・ミュージック以降は全メディア同日発売。
復刻版は全てCDのみ発売。
- 任天堂
- コナミ
- ハドソン
- カプコン
- テクモ
- セガ
- タイトー
- SNK
- SNKゲーム・ミュージック(1987年2月25日、2001年8月1日復刻)
- ナムコ
- エニックス
- 日本ファルコム
- アイレム
- R-TYPE -アイレム・ゲーム・ミュージック(1988年1月25日)
- データイースト
- その他
- エキスポの万国大戦略/EXPO(1987年9月25日)
- G.M.O.クリスマス・ソングス(1987年11月28日、2005年11月2日復刻)
後期
- コナミ
- コナミ・ゲーム・ミュージック・スペシャル(1988年8月25日)
- アイレム
- 古代祐三
- ハドソン
- スペース・アドベンチャー コブラII オリジナル・スーパー・サウンドトラックス(1991年9月21日)
- 任天堂
- スーパーマリオランド/アンバサダーズ・オブ・ファンク フィーチャリング・M.C.マリオ(1993年3月21日)
- ゴー・マリオ・ゴー!/アンバサダーズ・オブ・ファンク フィーチャリング・M.C.マリオ(1993年6月1日)
- スーパーマリオ・コンパクトディスコ/アンバサダーズ・オブ・ファンク フィーチャリング・M.C.マリオ(1993年8月1日)
- セガ
関連項目
脚注
- ^ サイトロン・レーベルのファンクラブ「FSG(Friendly Scitron Game-entertainmentの略)」に改称
- ^ 厳密にはそのままの復刻ではなく、新版ライナーノーツ追加や新規トラック分けなどが行われている
- ^ 初回特典は下敷き
- ^ 新規ジャケットイラスト、ノーマル音源バージョンの追加収録、アレンジバージョンの差し替えなど、内容が大幅に変更されている