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この項目では、ウェブアプリケーションフレームワークについて説明しています。AMD製GPUのドライバソフトウェアについては「AMD Catalyst」をご覧ください。 |
Catalyst (かたりすと)は、Perlで書かれたオープンソースのウェブアプリケーションフレームワークで、Model View Controller (MVC)のアーキテクチャを持ち、実験的なウェブのパターンを数多く持っている。Ruby on Rails、 Maypole、 Springといったフレームワークに強い影響を受けている。
Catalystは、主に、Perlのライブラリやアプリケーションの公式配布元であるCPANを通じて配布される。
哲学
Catalystは、定義は一度のみ行われるべきとする"Don't Repeat Yourself" (DRY)原則に基づいている。
Catalystは、多くのモジュールのうちからひとつだけを使って、データベースからクラスを引っ張り出すことによって利用される。従って、データベース層に関するコードは必要とされない。しかし、何かに付け融通を効かせようとするなら、それもオプションで利用できる。Catalystのもうひとつの原則は、自在さである。
Catalystは、既にウェブアプリケーションを操作するために使われている既存のPerlモジュールの再利用を促す。
- Model部分は、DBIx::Class、Plucene、Net::LDAP、またはほかのモデルクラスを通じて操作する。
- View部分は、Template Toolkit、Mason、またはHTML::Templateによって主に操作される。
- Controllerは、もちろん個々のアプリケーションの作者によって書かれる。Controller機能の大部分は、Catalystのプラグインのうちのひとつに委ねることが出来る(Catalyst::Plugin::FormValidator、 Catalyst::Plugin::Prototype、 Catalyst::Plugin::Account::AutoDiscoveryなど)。
Catalystには、多くのプラグインがある[1]。例えば、AjaxやRIAのためのJavaScriptの生成には、Catalyst::Plugin::Prototypeモジュールが使われる(prototypeはAjaxフレームワークである)。
Webサーバのサポート
開発やテストのために、Catalystは、組み込みの簡易HTTPサーバがある。製品の利用についてはApacheか、FastCGI付きのlighttpd、 mod perlサポートが推奨されるが、CGIやFastCGIをサポートしたWebサーバなら動作する。Apache上では、mod_perlでの利用が、相当のパフォーマンスの助けになるが、複数のアプリケーションでmod_perlを共有することで不安定になるため、問題もある。
データベースサポート
Catalystは、PerlのDBIがサポートするデータベースなら(つまりほぼ全て、CSVファイルでさえも)どれでも動作するが、関係データベース管理システム (RDBMS) が推奨されている。データベースアクセスは、モジュールのひとつを通し、全てのデータベースへのアクセスを自動的に操作することで、プログラマーやCatalystからは、完全に抽象化されている。もし必要なら、ダイレクトにSQLのクエリを利用することもできる。これは、異なるデータベース間でも移植性のある、データベースにおいて中立的なアプリケーションが利用でき、Catalystアプリケーション開発において、可能な限り、既存のデータベースのユーザビリティを保つことが出来ることを意味する。ただし、RDBMS間で機能が異なる場合には、フレームワーク単独では、完全に機能を保証できない。MySQL、PostgreSQL、SQLite、IBM DB2、Oracle、Microsoft SQL Serverといった複数のデータベースをサポートしている。(オブジェクト関係マッピング)
Catalystを使って作られたウェブサイト
Catalystを使って作られたオープンソースソフトウェア
Perlで記述された他のフレームワーク
脚注
- ^ CPANにおけるCatalystのモジュール
外部リンク