Broadway(ブロードウェイ)は、任天堂のゲーム機であるWiiで使用されているCPUのコードネームである。IBMによって設計されたPower Architectureベースのマイクロプロセッサで、90nm プロセスで製造されている。
概要
IBMによるとこのプロセッサは、ニンテンドーゲームキューブで使用された前身の180nmのGekkoよりも、消費電力が20%少ない[1]。
BroadwayはIBMにより、ニューヨーク州のイースト・フィッシュキル(英語版)で、300mm の半導体開発および製造設備で生産されている。Broadwayモジュールの組み立てとテストはケベック州ブロモント(英語版)のIBM施設で実施されている。公式な詳細は、任天堂やIBMから非常に僅かしかリリースされていない。非公式なレポートでは、ゲームキューブで使用された 485MHzのGekkoアーキテクチャの派生で、729MHz で50%高速に稼働する、と主張している[2]。
2009年3月にIBMは任天堂に、5000万番目のBroadwayプロセッサを出荷した[3]。
後継はWii Uに搭載されたEspressoとなる。
仕様
- 90nm SOI CMOSプロセス (ダイサイズ 18.9mm² = 4.2mm x 4.5mm)
- Power Architectureコア(Wiiプラットフォーム用にカスタマイズ)
- Gekkoプロセッサとの後方互換
- 729 MHz
- 32bit 整数演算器
- 64 bit or SIMD 32 bit x 2 浮動小数点演算器
- 64 KB L1 キャッシュ (命令 32 KB + データ 32 KB)
- 256 KB L2 キャッシュ
- 2.9 GFLOPS
外部バス
- バス幅 : 64 bit
- クロック : 243 MHz (30.375Mhz x 8)
- バンド幅 : 1.9 Gbits/s
参照