ボドーのコードは手動の装置(右上に掲載)で送出された。左側の2つのキーを左手の指2本で操作し、右側の3つのキーを右手の指3本で操作する。一度キーを押すとロックされ、信号が送出されるまでロック状態が保たれ、信号送出が終わると開放され次の入力ができる状態となりクリック音がしてオペレータに入力をうながす(そしてこの音は同期信号として知られるようになった)。ある一定のリズムで操作する必要がある装置であり、普通の操作速度は 30 words per minute(30語 / 分)であった
[5]。
下にボドー・コードの表を示す(なお下の表内で、左側に V, IV、 右側に I, II, IIIのビットが掲載され、一見したところでは不自然な順や区切りになっているが、これは間違いではなく、電信機(右上に掲載)のメカニズムが実際にそうなっているので、そのまま掲載されている。このままの状態が、本物のボドー・コードである)。
やがて、さらにそれを改良・発展させたものをドナルド・マレー(英語版)が1905年2月にジャーナル・オブ・インスティテューション・オブ・エレクトリカル・エンジニアーズ (Journal of the Institution of Electrical Engineers) 誌上で発表した。
1931年5月にスイスのベルンで開催された第3回CCIT (Création du Comité consultatif international télégraphique) において国際電信アルファベット No.2 (International Telegraph Alphabet No.2: ITA2) として承認され、当時のテレタイプ端末の一番標準的なコードとして用いられた(ASCIIコードが一般化するまで用いられた)。
ITA No.2のイギリス版
※「WHO ARE YOU?」と書いてある部分は「あなたは誰ですか?」と問い合わせ(enquiry インクワイアリ)をする時に使用され、略記でENQとも表記される。
^H. A. Emmons (1 May 1916). "Printer Systems". Wire & Radio Communications. 34: 209.
^Fischer, Eric N. (2000). "The Evolution of Character Codes, 1874–1968" [1]
^H. A. Emmons (1916). "Printer Systems". Wire & Radio Communications. 34: 209.
^William V. Vansize (25 January 1901). "A New Page-Printing Telegraph". American Institute of Electrical Engineers. 18: 22.
^Beauchamp, K.G. (2001). History of Telegraphy: Its Technology and Application. Institution of Engineering and Technology. pp. 394–395. ISBN 0-85296-792-6.
^Jennings, Tom (2020). "An annotated history of some character codes: Baudot's code".