BTR-4(ウクライナ語: БТR-4)は、ウクライナで開発された装輪装甲車。他国の同級車種と同様に水陸両用性能を備えている。
概要
国営のO・O・モローゾウ記念ハルキウ機械製造設計局で開発され、2006年6月「アヴィアスヴィート 2006」で発表された。
BTR-60・70・80装甲兵員輸送車シリーズでは後部が機関室になっていたが、BTR-4は前部から乗員室、機関室、兵員/貨物室というレイアウトに変更されている。そのため、車体側面ハッチは廃止され、兵員の乗降は上部ハッチ又は車体後部のハッチから行なう。エンジンは、ドイツのDeutz社製の3TDディーゼルエンジンを搭載している。
装甲兵員輸送車型、指揮車型、偵察車型、装甲回収車型、装甲救急車型、自走迫撃砲型などの派生型が開発されている。
ウクライナの装輪装甲車は、BTR-4の他にBTRシリーズの発展型である国産のBTR-94とBTR-3が輸出向けに開発されているが、これらはBTR-4と違い原型のBTR-80の影響を色濃く残している。ウクライナ軍はBTR-4の開発時期にロシア連邦のGAZ製BTR-90を比較試験目的で導入している。
派生型
- BTR-4
- 装甲兵員輸送車型
- BTR-4K
- 指揮車型
- BTR-4Ksh
- 司令部型。12.7mm機関銃 1挺、乗員 7名(操縦手、車長、司令官、司令部要員 4名)。
- BREM-4K
- 装甲回収車型
- BSEM-4K
- 装甲救急車型
- MOP-4K
- 120mm自走迫撃砲型。120mm迫撃砲 1門、12.7mm機関銃 1挺。
運用国
関連項目
外部リンク
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