BCウルヴズ(リトアニア語: Vilniaus Wolves、英: BC Wolves)は、リトアニア・ヴィリニュスを本拠地とするプロバスケットボールクラブである。リトアニア・バスケットボール・リーグ (LKL) およびユーロカップに所属。
歴史
2021年、ビジネスマンのゲディミナス・ジエメリス(リトアニア語版)によって運営法人の「Basketball Holding Company」が設立される[1]。2022年夏、同法人がBCズーキヤを運営する「ズーキヨス・スポルタス」を買収[2][3][4][5]。BCズーキヤを改組し、新たにBCウルヴズを設立した[6]。2022–23年シーズンは、ヴィリニュスのアヴィア・ソリューションズ・アリーナの改修工事を行いつつBCズーキヤが本拠地としていたアリートゥスを引き続き本拠地とし、2023年夏にヴィリニュスに移転した[7]。
2022–23シーズン
2022年7月5日、リマス・クルティナイティスがHCに就任することが発表された[8]。続いて翌6日、アダス・ユシュケヴィチュス(リトアニア語版)がBCウルヴズと契約した最初の選手となった[9]。そのほかにも、多くの資金源を背景に、ジェフリー・テイラーやエリック・バックナー(英語版)といった国際的に活躍している選手やリトアニア代表選手などと次々に契約を結んだ[10]。
FIBAヨーロッパカップの予選に参加するも、グループC準決勝で敗退し[11]、ヨーロッパカップのレギュラーシーズンへの参加は叶わなかった。
ヨーロッパ北部リーグ(英語版) (ENBL) では、レギュラーシーズン(グループB)を8チーム中3位(5勝2敗)でプレイオフ進出を決めた[12]。
プレイオフではBCブディヴェルニク(ウクライナ・キーウ)と対戦し、初戦(3月11日)は80対83で敗れるも、第2戦(3月18日)で87対79で勝利し、合計得点(167対162)で上回ったため、ファイナルフォーへの進出を決めた[13]。ファイナルフォーでは、初戦の準決勝で勝利するも、決勝では敗れ、リーグ準優勝に終わった[13]。
ミンダウガス王杯(リトアニア語版) (KMT) では、ウルヴズは予選ラウンドで堅実な戦いぶりを見せ、ベスト8進出を決めたが、準々決勝でジャルギリスに2連敗を喫し[14][15]、ベスト8で敗退した。
リトアニア・リーグ (LKL) レギュラーシーズンでは、ジャルギリス、リータス、リエトカベリス(リトアニア語版)といったリーグ強豪チームから勝利をおさめるなど健闘し、レギュラーシーズンをジャルギリス、リータスに次ぐ3位で終えた。なお、シーズン中の2023年3月28日、ウルヴズはリマス・クルティナイティスHCおよびアウリマス・ヤシリョニスACを解任し、新たにケーストゥティス・ケムズーラ(リトアニア語版)をHCに、マリュス・レオナヴィチュスとネダス・ポツェヴィチュスをACに迎えた[16]。しかし、プレイオフでは、レギュラーシーズン6位のヨナヴァCbetに2連敗を喫し、準決勝に進出することはできなかった。
2023–24シーズン
2023年5月24日、ジェフリー・テイラーとの契約を更新。そのほかの主要メンバーも契約を更新した[17]。エリック・バックナー(英語版)は退団した。
2023-24シーズンより本拠地をアリートゥスからヴィリニュスに移転[7]。しかし、LKL開催試合のうち2試合はアリートゥスで開催するとした(11月5日のBCユヴェントゥス(リトアニア語版)戦および4月22日のBCピエノ・ジュヴァイグジュデス(リトアニア語版)戦)[18]。その後、アリートゥスの会場が試合要件を満たさなくなったことから、ピエノ・ジュヴァイグジュデス戦は4月20日にアリートゥスに近いプリエナイ(リトアニア語版)で開催された[19][20]。
なお、シーズン途中の2024年4月、ブックメーカーのツインズベットと契約を締結し、ウルヴズ・ツインズベットとなった[21]。
ユーロカップへの招待を受け[22]参加したものの、グループAの10チーム中7位(8勝10敗)の成績にとどまり、プレイオフへの進出はならなかった[23]。
ミンダウガス王杯(リトアニア語版) (KMT) では、ウルヴズは国際リーグに参加していることを理由に予選ラウンドを免除となり、準々決勝からの出場となった。準々決勝ではジャルギリスと対戦。ケダイネイ・アリーナ(リトアニア語版)で行われた第1戦(12月30日)は76対95で敗北[24]。カウナスのジャルギリス・アリーナで行われる第2戦(2024年1月21日)の直前にチームはケーストゥティス・ケムズーラ(リトアニア語版)HCを解任、ネダス・パツェヴィチュス (Nedas Pacevičius) ACがHCに昇格した[25][26]。新HC率いるウルヴズはジャルギリスと互角の試合を行い、82対82で引き分ける[27]も、第1戦との合計得点(158対177)によりファイナル・フォー進出はならなかった[28]。
リトアニア・リーグ (LKL) レギュラーシーズンでは、レギュラーシーズンをジャルギリス、リータスに次ぐ3位(22勝8敗)で終えた。プレイオフでは、準々決勝でネプトゥーナスと対戦し、2勝1敗で準決勝に進出[29]。準決勝ではリータスとのヴィリニュス・ダービーとなり、2勝3敗で敗れた[30]。3位決定戦はリエトカベリスを相手に1勝3敗に敗れ、最終成績4位でシーズンを終えた[31]。
2024–25シーズン
2024年8月、チームの新ロゴデザインを発表[32][33]。
歴代ヘッドコーチ
各シーズンの成績
シーズン
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国内
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ミンダウ ガス王杯
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地域
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欧州
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リーグ
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RS
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PS
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リーグ
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RS
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PS
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リーグ
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順位
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2022–23
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LKL(1部)
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3位
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POベスト8=5位
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ベスト8
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ENBL
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3位
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準優勝
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ヨーロッパカップ(FIBA2部)
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予選準決勝敗退
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2023–24
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LKL(1部)
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3位
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4位
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ベスト8
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–
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–
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–
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ユーロカップ(ULEB2部)
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グループ7位
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2024–25
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LKL(1部)
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–
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–
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–
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ユーロカップ(ULEB2部)
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脚注
外部リンク