B-Methodとは、AMN(Abstract Machine Notation)という仕様記述言語(兼プログラミング言語)を中心とした形式手法に基づいたソフトウェア開発手法である。B-Method で使用する形式手法やそのツール群は単に B と呼ぶ。
概要
Jean-Raymond Abrial を中心としてフランスおよびイギリスで開発された。Abrial の開発したZ言語とも関連しており、仕様からのプログラミング言語コード作成をサポートしている。ヨーロッパでは、大規模なインフラシステムで利用されており(パリのメトロ14号線など)、産業界の注目を集めつつある。堅牢で商業利用可能なツールが提供されており、仕様記述、設計、検証、ソースコード生成が可能である。
Z言語に比較して抽象化レベルが低く、単なる形式仕様記述というよりもコードへの詳細化に重きを置いている。そのため、B で書かれた仕様はZ言語の場合よりも実装が容易である。特にそのために様々なツール群が用意されている。
Event B
Rodin tool, Deploy などのプロジェクトにより、EclipseとBとを組み合わせて、対象を記述をできるようにしたシステムとしての拡張。教科書であるModeling in Event-Bが蜂の写真が表紙になっている。
参考文献
- The B-Book: Assigning Programs to Meanings, Jean-Raymond Abrial, Cambridge University Press, 1996年. ISBN 0-521-49619-5.
- The B-Method: An Introduction, Steve Schneider, Palgrave, Cornerstones of Computing series, 2001年. ISBN 0-333-79284-X.
- Software Engineering with B, John Wordsworth, Addison Wesley Longman, 1996年. ISBN 0-201-40356-0.
- The B Language and Method: A Guide to Practical Formal Development, Kevin Lano, Springer-Verlag, FACIT series, 1996年. ISBN 3-540-76033-4.
- Specification in B: An Introduction using the B Toolkit, Kevin Lano, World Scientific Publishing Company, Imperial College Press, 1996年. ISBN 1-86094-008-0.
- "Modeling in Event-B", Jean-Raymond Abrial, 2010年 ISBN 978-0521895569
関連項目
外部リンク
この記事は2008年11月1日以前にFree On-line Dictionary of Computingから取得した項目の資料を元に、GFDL バージョン1.3以降の「RELICENSING」(再ライセンス) 条件に基づいて組み込まれている。