AliExpress

アリエクスプレス
AliExpress
URL aliexpress.com
言語 多言語
タイプ オンラインマーケットプレイス
運営者 アリババグループ
営利性 営利
開始 2010年4月26日 (14年前) (2010-04-26)

AliExpress(アリエクスプレス、中国語:全球速卖通)は、2010年に開設された国際的な消費者へ向けたオンラインマーケットプレイス越境ECサイト中華人民共和国アリババグループにより運営されている[1]。世界で最も携帯用ショッピングアプリダウンロードされているサイトの一つとなる[2]

概要

Alibaba.comにおけるB2B取引をB2C取引に拡大する為、2010年に創立以来、主に中華人民共和国で生産された品物を国外(香港マカオ台湾を含む)の消費者に向けて販売を仲介するサイトとして躍進した[3]。中国国内における経済成長の鈍化に伴う「JD.com」とのシェア争い激化に備えるため国外専門となるプラットフォームとして立ち上げを行っている[2]淘宝網が主に国内の消費者を対象としているのに対してAliExpressは中国国外の顧客を対象としており、多様な言語に対応している。現在では世界有数のB2Cサイトに発展した。

スペインイタリアロシアトルコなどのヨーロッパの国々において、市場拡大を狙っている[4]。特にロシアでの人気は高く、ロシア国内で最も訪れた人が多いeコマースウェブサイトとなっており[5]CIS圏では最大となるオンラインマーケットプレイス「ワイルドベリーズ」に続き[6]Ozon[7]」「ヤンデックス. マーケット」と共に4強の一角となる[8]。ロシアではコロナウイルスの世界的流行による巣ごもり需要が起爆剤となりデジタル化が急激に進んでおり[8]、2022年から2023年にかけアリエクスプレスはロシアで100億ドル(約1兆1560億円)の売り上げを見込んでいる[5][9]

販売、決済機能を小売業者に対して提供するプラットフォームであり、AliExpressが自社で商品を仕入れて販売しているわけではない。販売されている商品すべてが正規品とは限らず、模造品を扱っている業者もあるので注意を要する[10]Amazon.comなどのサイトと同様に購入者が購入した商品を評価する手法が導入されており、購入予定者の判断の一助となっている。

ほとんどの小売業者は中国だが、AliExpressは海外の消費者をターゲットにしており、中国本土の顧客には販売していない[11]

アリ・エクスプレスは、カスタマーサポートに問い合わせることなく、顧客が自分で問題を解決できるよう、多くのセルフサービスツールを開発した[12][13]。よくある質問ページでは、予約、払い戻し、支払いなどに関する質問の答えを見つけることができます[14]。また、サイトやアプリの正しい使い方、注文の追跡、技術的な問題の解決方法について説明するビデオチュートリアルや説明書も用意されている。

海外

2024年9月25日、アリエクスプレス・コリアは韓国江南のグランド・インターコンチネンタル・ソウル・パルナス・ホテルでカンファレンスを開催し、アリエクスプレスの韓国人セラーを対象に5年間手数料無料、セラー預託金無料などの特典を含む、地元韓国セラーがアリエクスプレスでグローバルに活躍するための様々なプログラムを紹介した。

政府の対応

2020年11月、インドの電子情報技術省はAliExpressの携帯電話アプリを他の42の中国製アプリとともに禁止した[15]

2022年、米国通商代表部はアリエクスプレスを模倣品・海賊版の既知の市場リストに追加した[16]

2023年11月、欧州委員会はアリエクスプレスに対し、"偽造医薬品、未認証食品、効果のない栄養補助食品などの違法商品が流通する可能性がある "として調査を開始した[17]

脚注

出典

  1. ^ アリババグループについて - アリババ
  2. ^ a b Alibaba's AliExpress warns of possible coronavirus delays”. Reuters (2020年3月4日). 2022年3月3日閲覧。
  3. ^ じわり浸透、中国ECサイト リスク承知で掘り出し物 - 日本経済新聞 2018年7月19日
  4. ^ アリババ、欧州でモール事業強化 打倒アマゾンに躍起 - Forbes 2020年1月18日
  5. ^ a b AliExpress Russia eyes $10 billion turnover by 2022-2023, up an estimated 66%”. Reuters (2020年6月10日). 2022年3月3日閲覧。
  6. ^ ロシアEC大手ワイルドベリーズ、カザフスタンに流通拠点設立へ”. ジェトロ (2019年9月9日). 2022年3月3日閲覧。
  7. ^ Ozon Battling It Out for E-Commerce Supremacy in Russia”. The Moscow Times (2019年9月10日). 2022年3月3日閲覧。
  8. ^ a b ロシア経済のデジタル化が凄い、コロナで大飛躍”. JBpress (2022年2月3日). 2022年3月3日閲覧。
  9. ^ スマホの普及や物流整備が後押しするEC取引、日本企業にも新たな商機(ロシア)”. ジェトロ (2020年6月3日). 2022年3月3日閲覧。
  10. ^ 米国、微信とアリエクスプレスを「悪名高い市場」年次リストに掲載”. Bloomberg (2022年2月18日). 2022年3月3日閲覧。
  11. ^ What is Aliexpress?”. www.chinacheckup.com. 2024年11月28日閲覧。
  12. ^ How to contact AliExpress Customer Service quickly and easily?”. que-dalle.com. 2024年11月28日閲覧。
  13. ^ How Do You Contact AliExpress Customer Service?”. www.askhandle.com. 2024年11月28日閲覧。
  14. ^ עלי אקספרס שירות לקוחות בעברית – כך תפתרו כל בעיה וכל מה שצריך לדעת”. aliexprass.co.il. 2024年11月28日閲覧。
  15. ^ Indian Government bans AliExpress and 42 other mobile apps for users: Check the complete list here”. www.jagranjosh.com. 2024年11月28日閲覧。
  16. ^ U.S. adds e-commerce sites operated by Tencent, Alibaba to 'notorious markets' list”. www.reuters.com. 2024年11月28日閲覧。
  17. ^ AliExpress targeted in EU probe over possibly illegal online products”. www.reuters.com. 2024年11月28日閲覧。

関連項目

外部リンク

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